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イタリア海外駐在員だより Vol.10

最終更新日:2016年03月31日

イタリア・チェルタルド市から海外駐在員の便りをお届けいたします

 甘楽町海外駐在員となったイタリア・チェルタルド市在住の稲葉美代子さんからの便りをお届けいたします。

 第10回は、「カルネヴァーレ」のお話しです。日本では、カーニバルと呼ばれています。各地域で特色あるお祭りが行われ、ヴェネツィアの仮面をつけたカーニバルは広く知られています。チェルタルドでは、どんなカルネヴァーレなのでしょう。
 どうぞご覧ください。

イタリアの冬のお祭り・カルネヴァーレ

チェルタルドアルトでのカルネヴァーレ

チェルタルドアルトでのカルネヴァーレ

仮装した子どもたち

仮装した子どもたち

伝統のお菓子 チェンチ

伝統のお菓子 チェンチ

伝統のお菓子 フリッテッレ

伝統のお菓子 フリッテッレ

  甘楽町の皆さま、ボンジョールノ ! (こんにちは ! )

 イタリアでは今年の冬は例年になくとても暖かい気候で、春の象徴と言われるミモザの花がはや満開の頃となりました。そんな中、過日毎年1月から3月の間に行われる伝統のお祭り・カルネヴァーレ(謝肉祭)がフィナーレを迎えました。

 このお祭りの語源は、俗ラテン語carnem(肉を) levare(取り除く)に由来し、肉に別れを告げる宴を意味すると言われます。イースター(復活祭)の前日から40日間は、クアレージマ(四句節)と呼ばれる「お肉を断つ期間」とされるため、その期間に入る前の「贅肉の火曜日(Martedi grasso)」を最終日として、それ以前一定期間行われるお祭りです。

 また、このお祭りが開催される期間は、それにちなんだ伝統菓子が食されます。代表的なものは、キアッキエレ、チェンチ又はブジーエという名の長方形の揚げ菓子や、フリッテッレやカスタニョーレ等の名で呼ばれる砂糖をまぶした揚げ菓子です。ちなみにこれらの伝統菓子の呼び名は、イタリア各地多様でとても地方色豊かです。

 私が暮らすチェルタルド市でも、今年もカルネヴァーレの最終日は、通称上の街・チェルタルドアルトにて、仮装をした多くの子どもたちでとても賑わいました。細かい色紙(コリアンドリ)を投げ合ったり、音楽に合わせて踊ったりして、まさに「A Carnevale , ogni scherzo vale =カルネヴァーレではどんないたずらも許される」という諺の如く、思いっきり心を解放して楽しんでいた様子がとても印象的でした 
                                       
                                           
在イタリア・チェルタルド市
 
                                  甘楽町海外駐在員 稲葉美代子

 

 

稲葉美代子さんプロフィール

 愛知県出身。
 日本で大学院修了後、1997年シエナ外国人大学に留学、チェルタルド市に住み始め、以来チェルタルド市に在住。
 イタリア人男性と結婚し、現在は娘さんと3人家族。
 2013年チェルタルド市国際文化交流推進協会設立当初より入会。
 チェルタルド市で日本語講座を開催するほか、甘楽町との姉妹都市交流に携わって来た。
 2014年チェルタルド市の使節団団員として来町。
 2015年6月、甘楽町海外駐在員に任命。
 

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