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笹森古墳

最終更新日:2013年11月15日

指定:昭和58年2月22日   県指定史跡
所在地:甘楽町大字福島1350-1他    笹森稲荷神社境内
見学:常時可

73 笹森古墳 

 当古墳は、この時期のものとしては県内最大級であり、全国的に見ても大きい部類である。鏑川流域では最大の規模をもち、形態は前方部が西面する前方後円墳(円形と長方形がくっついた形)で、くびれ部には笹森稲荷神社が鎮座している。
 当墳より北方約1Kmを蛇行しながら東流する鏑川は、第一河岸段丘と第二河岸段丘を形成し、この比高差(高さ)は4~6mある。当墳はこの第二河岸段丘上の縁辺に立地している。
 墳丘の全長は約101m。前方部幅約61m、高さ約10m。後円部約60m、高さ約10mを測る。墳丘上には、葺石(盛った土が流失しないための防護施設)が認められ、周堀(墳丘の周りの堀)の跡も残る。
 埋葬施設は、後円部にあり、南に開口する横穴式石室{5世紀末以降出現。玄室(遺体を安置する所)と、羨道(玄室までの通路)から構成される。入口の開閉ができ、複数の遺体を埋葬できた}で、玄室・羨道を合わせた長さは約16mを測り、県内では2番目の規模である。
 副葬品として伝えられる五鈴鏡(鏡の周囲に5個の鈴がつく)は、現在神社の社宝となっている。
 築造年代は、6世紀後半頃と推定されている。

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