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差紙 製糸場会所
最終更新日:2014年09月27日
差紙(さしがみ:呼び出し状) 製糸場会所
封書の左上に赤字で「至急」。「差紙 会所」と書かれ、「製糸場会所」の
3cm角の黒印が押印されています。
封書
長さ31cm、幅25.3cmの和紙を二つ折りにして封書にしています。
製糸場会所の印
3cm角の印で、右側に「製糸」、左側に「場会所」と刻まれています。
「製糸場会所」 とは、富岡製糸場を建設する担当役人の事務所をいいます。
差紙(呼び出し状)
和紙に書かれ、36.3×16.3cmの大きさです。右側に呼び出す人の名前があり、
中央は何故呼び出すのかという趣旨が、左側に呼び出し責任者の名前、最後に
宛先が書かれています。
呼び出し人の名前など
「上州勢多郡 前橋藩支配所 根利村 亀太郎」などと書かれており、
亀太郎という人を呼び出すための差紙です。
根利村は、現在沼田市になっています。
呼び出しの内容
「富岡製糸場に使用する材木を取り扱う仕事をするため、この書が届いたら
吾妻郡の河原湯にある会所まで来てください」という内容です。
差出人と宛先
差出人は、岩鼻県営繕方(いわはなけん えいぜんかた)の大島光重が
5月12日に出したものです。
宛先は根利村の役人あてです。
貴重な史料
富岡製糸場を建設するのに、このような「製糸場会所」が存在していたことは
勉強不足のため全く知りませんでした。
富岡製糸場を建設するため、資材調達先などが分かる大変貴重な史料です。
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