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群馬県指定史跡 旧小幡藩武家屋敷松浦氏屋敷
最終更新日:2015年12月02日
松浦氏主屋の解体(その1)
松浦氏屋敷は、平成9年(1997)3月28日に「旧小幡藩武家屋敷松浦氏屋敷」
の名称で群馬県指定史跡に指定されました。
主屋建物は、平成23年(2011)4月26日に松浦様より甘楽町に寄付していた
だいております。
主屋建物の老朽化が進み、平成27・28年度の2ヵ年をかけて保存修理を行う
ことになり、主屋の復原整備・庭園整備などの計画案が示され、平成25年10月
に発足しました「旧小幡藩武家屋敷松浦氏屋敷整備委員会」により実施計画が
協議等されています。
解体前の主屋
解体前の主屋です。茅葺の上にトタンをかぶせています。 南西より撮影
解体前の主屋 東南より撮影
解体用足場組み
主屋を解体するため足場を組みます。 東南より撮影
養生シート
足場のまわりを養生シートでおおいます。 南より撮影
解体工事
解体工事は主屋の中から行います。写真はイタノマの上り口からナカノマ、
オクノマを見ています。 東より撮影
畳などをはいだ床板の状況です。上記写真と同じ場所です。 東より撮影
床板を解体します。 写真はナカノマ部分です。 東より撮影
部材の記録
どこにあった部材なのか分かるようにして、部材の名前を記した板を取付け
ます。これは復原する時の資料になるからです。上記写真と同じ場所です。
床板の撤去
床板を撤去したところです。 5枚目写真と同じ位置です。 東より撮影
整備委員の調査
当整備委員会委員長の村田敬一先生(群馬県文化財保護審議委員会委員)
により、今まで部材があったため見えなかった箇所の調査を行いました。
写真中央が村田先生。 東より撮影
切断された柱の発見
もともとは床まであった柱です。
「柱があるため部屋の使い勝手が悪い」などの理由により、切断されました。
部材があったため確認されませんでした。 西より撮影
上記写真のアップです。チョークで「柱か」と書いてありますが、部材が
あったため推定しかできませんでした。
部材が取り外されたため、柱が床まであったと確認されました。
今後の復原に向けて大きな資料となりました。
復原に必要な箇所等は丁寧に写真に収めます。
村田先生がおられる所はザシキにあたります。 東側より撮影
これらの自然石は?
主屋全体の床下より写真のような自然石が多量に見つかりました。
一体何に使われていた石なのでしょうか? もちろん礎石では
ありません。
もしかしたら、違う遺構があったのか? とも考えられますが・・・。
大いなる検討課題ができました。 西より撮影
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