ホーム > 町の紹介 > 歴史・沿革 > 文化財メールマガジン > 群馬県指定史跡 旧小幡藩武家屋敷松浦氏屋敷

群馬県指定史跡 旧小幡藩武家屋敷松浦氏屋敷

最終更新日:2016年06月27日

礎石の設置

 

 コンクリート打設後、コンクリートの上に礎石を設置します。
 礎石は解体前と同じ石を使用し、同じ位置、同じ高さになるようにします。
 木枠を作り、モルタルで設置します。
 写真は南側に張り出す部屋の東側ラインで、右奥が出入口となる土間です。
                            南より撮影

160627-1.JPG 

 

 

 木枠の中にモルタルを込め、上に礎石を設置します。 
 解体前と同じ状態になるように設置し、特に水平に注意します。
 水平が定まらないと、礎石の上に柱を建てても柱が立たなくなります。

160627-2.JPG

 

 

 写真は南側に張り出す部屋の南西角の礎石設置状況です。  南より撮影

160627-3.JPG 

 

 

 礎石ラインの右側がイタノマ、左側がナカノマとなります。 南より撮影

160627-4.JPG

 

 

 礎石設置状況です。多量の自然石が発掘調査で出てきたため、礎石間は
 この自然石で覆いました。              東東北より撮影

160627-5.JPG 

 

 

 礎石の設置状況です。全面を土で覆い転圧しました。写真中央のラインは、
 建物北側ラインとなります。左側の方形状の大きな礎石は「ダイコク柱」の
 礎石です。
 工事は礎石の位置、高さ等解体前と同じ状態に復元されました。
                             東より撮影                  

160627-6.JPG 

  

 

 設置した礎石に孔をあけます。
 耐震対策のためこの孔に金具を取り付け、建てた柱に固定させます。 

160627-7.JPG 

 

 

  木材の修補・加工

 

 木材の修補や新材の加工状況です。 
 松浦家で礎石設置作業等が行われていた時、大工職人は解体された部材の
 根継ぎ、埋木や新材の加工を行なっていました。
 写真左側は根継ぎや埋木を施した部材、中央3本は加工中、右3本はこれから
 加工する部材です。

160627-8.JPG 

 

 

 これらは礎石の上にたつ柱材です。柱は根元がかなり弱っていたため、
 大部分の柱が根継ぎを行っています。

160627-9.JPG 

 

 

 新材で加工された各部材です。材質はスギ、マツで、解体前と同じ部材の
 材質にします。

160627-10.JPG 

 

 

 新材で加工された部材の全てに写真のような焼印を押しています。
 いつの日にか松浦家が解体されても、いつ補修されたかが分かるように
 しています。

160627-11.JPG  

 

 

 再使用される部材です。主に梁の部材が多いです。部分的に修補されている
 部材もあります。

160627-12.JPG 

 

  

 ダイコク柱の修補状況です。
 写真手前の柱で、根継ぎや埋木されたことが分かります。

160627-13.JPG 

 

 

 ダイコク柱のホゾに書かれた文字。
 左からの縦書きで、・・・七寸と読めそうです。
 何本かの柱のホゾにも書かれてありましたが、はっきりと残っておらず、
 読めそうにありません。

160627-14.JPG

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このページへのお問い合わせ

教育課 文化財保護係
住所:〒370-2292 群馬県甘楽郡甘楽町大字小幡161-1
電話:0274-64-8324
ファクス:0274-74-5813