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屋根葺き工事

最終更新日:2012年01月06日

名勝 楽山園 平成22年度の整備 復元的建造物建設工事(11)

軒付け積板作業

軒付け積板作業

 いよいよ屋根葺きの開始です。屋根葺きは一番下から上に向かって葺きます。屋根葺き材はスギ板で、長さ45.5センチ、幅15.5センチ、厚さ0.8~1.5センチと、長さ・厚さは同じで、幅が11センチの2種類があり、上手に使いながら葺きます。厚さがあるため、「とち葺き」屋根と呼びます。
 写真は屋根のコーナーで、特にコーナーの角になる箇所は念入りに葺きます。これを"軒付け積板作業"(のきづけつみいた)と呼びます。ここがずれると、屋根葺き全体が狂って来ますので、慎重に行います。
   平成21年12月14日.南より撮影.

平葺き作業

平葺き作業

  平葺き(ひらぶき)作業です。スギ板を横一列に葺き、3センチ開けて二列目を葺きます。この時一列目と二列目の板が交互になるように葺き、これ以降も同じように交互に葺きます。二列目と参列目は6センチ開け、以降も6センチ開けて葺きます。五列葺いたら幅6センチの銅板で止めます。この作業を繰り返して葺いて行きます。
 屋根葺きの見学会を1月14日・15日に開催し、250人を超す大勢の方々が見学されています。
   平成22年1月15日.南東より撮影.

懸魚の制作

懸魚の制作

 懸魚(げぎょ)は、屋根の切妻(きりづま)部分の合掌(がっしょう)部《三角形の頂点で拝(おがみ)と言います》の拝の部分に垂れ下げた装飾的彫刻を懸魚といいます。
 ヒノキ材で、中央部の長さ67センチ、幅62センチ、厚さ7.5センチで、両側に長さ約60センチの袖(そで)材が付きます。
 この懸魚は、蕪懸魚(かぶらげぎょ)と呼ばれ、中央の下部に人字形(にんじがた)の段彫りが重なっています。
 一人の職人が全て彫った懸魚です。中門を見る機会がありましたなら、是非ご覧ください。
   平成22年2月.

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