ホーム > イタリア海外駐在員だより > イタリア海外駐在員だより Vol.27
イタリア海外駐在員だより Vol.27
最終更新日:2017年08月28日
イタリア・チェルタルド市から海外駐在員の便りをお届けいたします
甘楽町海外駐在員、イタリア・チェルタルド市在住の稲葉美代子さんからの便りをお届けいたします。
第27回は、8月24日(木)から始まった「チェルタルド産タマネギ祭り」についてのお話です。
主役はチェルタルドのDNA・タマネギ! ~第5回タマネギフェスタ開催中~
残暑お見舞い申し上げます。
暦の上では既に秋ですが、残暑なお厳しき折、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
いつもイタリア海外駐在便りを読んでくださり、ありがとうございます。この場を借りて御礼申し上げます。
私が暮らす国・イタリアの2017年の夏は、記録的な酷暑が3か月以上続き、大干ばつと共に気象面で記憶に残る夏となりました。8月上旬には、前代未聞の最高気温40度越えの日が12日間も続き、正直堪えましたし、自然の脅威さえ感じました。
そんな葉月も末となり、グルメの秋の足音が聞こえ始めた中、チェルタルド市民から「我々のDNAだ」と表現される程愛されている、名物の “タマネギ” が主役を務めるお祭りが開催されています。8月24日(木)を幕開けに9月3日(日)まで11日間続きます。
コンクール会場の様子 プログラムのチラシ
チェルタルド市の承認の下、チェルタルドタマネギ生産者組合が考案・運営するこのお祭りは今年で5回目。中世時代の文豪ボッカッチョも彼の著作「デカメロン」の中で記述しているこのスミレ色のタマネギをより多くの人々に紹介し、それを十分活かして生まれる伝統料理や創作料理を味わっていただきたいという目的から開催されるお祭りです。
フェスタの期間中、毎日夕方からイベントや夕食会が企画されているのですが、今日8月27日(日)17時30分からは「より美味しいチェルタルド産タマネギのズッパ(=スープ煮込み料理)コンクール」が開催されました。
主役のチェルタルド産タマネギ チェルタルドタマネギのズッパ
中世集落のチェルタルドアルトにある広場を会場に、参加エントリーした7名のチェルタルド市民(全員女性でした)が腕によりをかけて作った料理を審査員が試食し、より高い評価を得た料理の作り手が優勝するというコンクール。
今年の優勝者は市内でレストラン経営をするパオラさん。信じられないという言葉と共に満面の笑顔で賞状を受け取る姿が素敵でした。
記念撮影 優勝したパオラさん
帰る際に販売していたチェルタルド産タマネギのジャムを買い、早速我が家の夕食の一品となりました。トーストしたパンやチーズの上に載せて一口食べる瞬間・・・ 甘酢のジャムを味わうひと時にチェルタルドの味を心に感じる私であります。
在イタリア・チェルタルド市
甘楽町海外駐在員 稲葉美代子
稲葉美代子さんプロフィール
愛知県出身。
日本で大学院修了後、1997年シエナ外国人大学に留学、チェルタルド市に住み始め、以来チェルタルド市に在住。
イタリア人男性と結婚し、現在は娘さんと3人家族。
2013年チェルタルド市国際文化交流推進協会設立当初より入会。
チェルタルド市で日本語講座を開催するほか、甘楽町との姉妹都市交流に携わって来た。
2014年チェルタルド市の使節団団員として来町。
2015年6月、甘楽町海外駐在員に任命。
このページへのお問い合わせ
産業課 商工観光係
住所:〒370-2292 群馬県甘楽郡甘楽町大字小幡161-1
電話:0274-64-8320
ファクス:0274-74-5813