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イタリア海外駐在員だより Vol.38
最終更新日:2018年07月23日
イタリア・チェルタルド市から海外駐在員の便りをお届けいたします
甘楽町海外駐在員、イタリア・チェルタルド市在住の稲葉美代子さんからの便りをお届けいたします。
第38回は、「盛夏の食卓」についてのお話です。
連日酷暑が続いている今にぴったりの郷土料理を紹介してもらえます。
盛夏の食卓の主役・パンツァネッラを食す頃
甘楽町の皆さま、暑中お見舞い申し上げます。
日本は今夏、連日大変厳しい酷暑に見舞われているとのことですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。灼熱の太陽が照りつける暑さが長く続くと、さすがに堪えることとお察し申し上げます。
一方こちらは、イタリアの太陽を浴びたひまわりが畑一面に咲き誇る、この時期ならではの夏の田園風景がまもなく見頃を迎えます。
さて今回は、イタリアで盛夏の食卓で主役を務める料理と言えば?という問いに真っ先に私の頭の中に浮かぶ料理をご紹介したいと思います。それは「パンツァネッラ」という名の質素な農民料理に由来するチェルタルド及びトスカーナ州の伝統郷土料理です。
パンツァネッラ
家庭ごとにレシピが少し異なりますが、塩なしのトスカーナ主食パンと旬の夏野菜(トマト・キュウリ)、玉ねぎ、オリーブオイルとワインビネガー等の材料から作られます。概ね食卓の脇役となる食材が主役の料理を作るために欠かせないものとなります。
完熟のフィレンツェ産トマト
とてもシンプルなのですが、ポイントは少し硬くなったパンを使うこととそのパンを細かくちぎり水に浸したあと、十分に絞り水気を取り除くことです。また出来上がったあとに冷蔵庫に入れて冷やし、冷たい料理として食すことも特徴と言えるでしょう。
主材料のトスカーナ主食パン
チェルタルドに暮らし始めてから出会ったこのパンツァネッラを夏に食すたび、この地方ならではの伝統郷土料理の味覚を通じても、旬の季節を感じるようになった私です。
甘楽町ではどのような郷土料理が盛夏の食卓で主役を務めるのでしょうか・・・ふとそんなことを心に想う今日この頃です。
在イタリア・チェルタルド市
甘楽町海外駐在員 稲葉美代子
稲葉美代子さんプロフィール
愛知県出身。
日本で大学院修了後、1997年シエナ外国人大学に留学、チェルタルド市に住み始め、以来チェルタルド市に在住。
イタリア人男性と結婚し、現在は娘さんと3人家族。
2013年チェルタルド市国際文化交流推進協会設立当初より入会。
チェルタルド市で日本語講座を開催するほか、甘楽町との姉妹都市交流に携わって来た。
2014年チェルタルド市の使節団団員として来町。
2015年6月、甘楽町海外駐在員に任命。
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