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イタリア海外駐在員だより Vol.54

最終更新日:2019年11月27日

イタリア・チェルタルド市から海外駐在員の便りをお届けいたします

 

 甘楽町海外駐在員、イタリア・チェルタルド市在住の稲葉美代子さんからの便りをお届けいたします。

 第54回のお話は、イタリアの現在の様子と食についてです。 


画像:チェルタルドパノラマ 

美と哀愁と恵み ~初冬・11月の森~

 甘楽町の皆さま、ボンジョールノ!(こんにちは!)

 初冬の候、こちらイタリアは今年稀に見る雨続きの日々で、記録的な冠水による被害が発生した水の都・ヴェネツィアをはじめ、イタリア全国長靴のつま先に至るまで各地で大雨による水害に見舞われています。まさに連日灰色の空が広がる中、太陽の光がとても恋しく思う今日この頃です。

 さてそんな中、私が暮らすトスカーナ州の領土の大半を占める豊かな森は、木々の葉が初冬のシンボルカラーである黄土色や茶色に色づき、この時期独特の美しい色に染まる大自然の風景を私達人間にプレゼントしてくれます。森を成す木々が木の葉の衣を脱ぎ、落ち葉の絨毯が道を覆い、辺り一帯が静寂に包まれる様子は、どこか哀愁漂う雰囲気を感じます。それと共にふと、詩の世界へ導かれるような錯覚を覚え、その世界へのイメージが膨らみ、なんとも愛おしく思えます。

 

落ち葉の絨毯           初冬の森  
落ち葉の絨毯   初冬の森

 

 また、美食家たちに「西洋のマツタケ」と称される旬のフレッシュポルチーニ茸や、トスカーナ地方においてこの時期を代表するスペシャル食材と言われる、森で射止めた「野生イノシシの肉」等の豊かな森の恵みを存分に活かした極上の一品が生まれる初冬季は、これから訪れる寒い季節に備えるための元気パワーを、心身に補給できる絶好の時期なのであります。

 

フレッシュポルチーニ茸の自家製パスタ     イノシシの肉の煮込み
フレッシュポルチーニ茸の自家製パスタ イノシシの肉の煮込み

 

 何世紀も昔から大自然の森を大切に保護し、共存して生きてきた地域の先人たちを見習い、今後も豊かな森を傷つけずに後世に守り続けるための努力を継続することの大切さを、ふと心に想う今日この頃です。

 

 

 

 

在イタリア・チェルタルド市                 

                                          甘楽町海外駐在員 稲葉美代子

 

稲葉美代子さんプロフィール

 愛知県出身。
 日本で大学院修了後、1997年シエナ外国人大学に留学、チェルタルド市に住み始め、以来チェルタルド市に在住。
 イタリア人男性と結婚し、現在は娘さんと3人家族。
 2013年チェルタルド市国際文化交流推進協会設立当初より入会。
 チェルタルド市で日本語講座を開催するほか、甘楽町との姉妹都市交流に携わって来た。
 2014年チェルタルド市の使節団団員として来町。
 2015年6月、甘楽町海外駐在員に任命。

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住所:〒370-2292 群馬県甘楽郡甘楽町大字小幡161-1
電話:0274-74-3131
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