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平成27年度所信表明

最終更新日:2015年03月16日

所信表明

  平成27年度甘楽町一般会計予算につきまして、その大要を申し上げるとともに、予算編成にあたって、所信の一端を申し上げ、議会及び町民の皆さんのご理解とご協力を賜りたくお願い申し上げます。

○はじめに
 政府は、アベノミクスの経済効果を全国津々浦々まで浸透させるとして、昨年12月末の臨時閣議で地方の人口減少に歯止めをかける「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を決定しました。
 これにより全国の市町村が27年度中に雇用創出、人口減対策、子育て支援などを基本目標とする地方版総合戦略を策定し、地方市町村が直面している課題への実効性のある取り組みを実施するように、国から求められています。
 地方創生の第一弾として、国は26年度補正予算により地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金を創設し、昨年4月の消費税引上げによる個人消費の落ち込み対策としてプレミアム付商品券の発行や、地方版総合戦略の策定や若年者の就職支援をはじめとする地方創生先行型事業に対する交付金の交付額が決定されたところです。本町でも地域住民生活等緊急支援事業として26年度3月補正予算に計上いたしましたので、よろしくお願い申し上げます。

 私は、町長に就任以来、まちおこしプランを策定し、議員の皆様をはじめとする住民皆様のご理解、ご協力をいただき、町財政の健全化を図りながら「甘楽町に生まれてよかった、住んでよかった」と思えるまちづくりを進めて参りました。
 
その中でも、町内に子どもたちの元気な声が聞こえる町を目指して、子どもは地域の宝、子どもを育てるなら甘楽町として保育園の充実、放課後児童健全育成事業等を推進して参りました。
 
子育て支援対策、人口減対策事業として、婚姻・出産記念品、出産祝金、三世代同居世帯子育て奨励金、幼稚園・保育園の給食費無料化、第3子の幼稚園・保育園保育料の無料化、15歳までの子ども医療費の無料化、妊婦健康診査の充実、不妊治療費助成等の事業を、他の市町村に先駆けて実施して参りました。
 
また、ご承知のように町内への企業誘致についても積極的に進め、雇用対策も実施してきたところです。
 
しかし、私が町長に就任した平成16年度末の住民基本台帳人口は14,889人でしたが、27年2月末の人口は13,636人で、この10年で1,253人減少しているという事実があります。
 
甘楽町第5次総合計画「KANRAプラン・輝き」では14,000人の目標人口を掲げて計画を進めていますが、既に14,000人を割り込んでいる状況です。これから策定する甘楽町版総合戦略については、第5次総合計画を踏まえて、人口減対策を中心に、地域の特色を生かした住民に身近な施策を幅広く盛り込みことになりますが、職員のみならず、議員の皆様、町民の皆様、その他町に関わる全ての皆様の英知を結集してさらなる取組を検討して参りたいと考えています。
 
総合戦略については、議会の皆様には策定段階や効果検証の段階において十分なご審議をお願いいたします。
 
次に地方財政を取り巻く状況をみますと、平成27年度地方財政見通しによれば、経済再生の進展により地方税収入が7.1%増加し、リーマンショック後の危機対応モードから平時モードへの切替えを進めるため、地方交付税の別枠加算を見直すなど歳入面・歳出面における改革を進め、できる限り早期に財源不足を解消し、財政の健全化を図るとしています。地方消費税の平年化等により地方税収入が増額し、その分、交付税、臨時財政対策債が減額となる見込みです。また、地方交付税原資の安定性の向上・充実を図るために法定率の見直しが実施されることとなりました。
 
27年度地方財政対策のポイントは、地方創生に取り組むために必要な経費を地方財政計画の歳出に1兆円が計上されたことであります。普通交付税における需要額の算定に当たっては、人口増減率、転入・転出人口比率や若年者就業比率などが基礎数値となり、取り組みの必要度と取り組みの成果により配分されるとされています。また、社会保障の充実についても、消費税の引上げ分を活用して、子ども・子育て支援、医療、介護などを可能な限り実施していくとされています。
 
本町の財政では、個人町民税は微増を見込みましたが、固定資産の評価替えにより固定資産税が減額となるため、町税は135,749万円で前年度に対し3,210万円、率にして2.3%の減少となる見込みです。地方交付税についても、交付税総額が減少することを踏まえて前年度に対し5,500万円減の158,000万円を見込みました。町債では、交付税を補てんする臨時財政対策債で、前年比4,700万円減の18,300万円を見込みますが、町債全体では統合中学校建設事業に係る町債を134,950万円予定しておりますので、前年度に対し67,040万円の大幅増となります。
 
このような状況を勘案し、平成27年度予算編成に当たりましては、26年度からの継続事業である統合中学校建設事業の予算を確保しつつ、非常に厳しい財政状況を深く認識し、限られた財源を最大限に有効かつ効率的に執行するために、町政の基本理念と基本方針を推進する甘楽町第5次総合計画「KANRAプラン・輝き」に基づいた重点施策を中心にした予算を編成いたしました。
 
この結果、平成27年度一般会計当初予算の総額は、75400万円で、前年度当初予算に比べ24.3%増の過去最高の大型予算となりました。
 
それでは、予算案の主な概要について申し上げます。

○歳入
 
町税は、個人町民税で増収を見込みますが、固定資産の評価替えにより固定資産税が減額となるため、町税全体では減収を見込みます。
 
地方消費税交付金では、26年4月の消費税率の引上げが平年化しますので、前年比3,400万円、25.0%の増額を見込みました。
 
普通交付税は、交付税総額が減少することや地方消費税交付金の増額により基準財政収入額が増加しますので、前年対比7,000万円減で計上し、地方交付税全体では前年対比3.4%、5,500万円の減額を見込みました。
 
国庫支出金は、統合中学校建設事業により対前年比3187万円増の大幅増を計上しました。
 
財産売払収入では、天引第二工業団地の売却収入を計上しております。
 
町債は、臨時財政対策債を前年比4,700万円減の18,300万円で計上しましたが、統合中学校建設関連で学校教育施設等整備事業債を134,950万円計上しましたので、町債全体では対前年比67,040万円の大幅増を見込みます。
 
また、基金からの繰入金については、統合中学建設事業に学校建築基金繰入金を4億円計上したほか、地域福祉基金繰入金を1,500万円、長岡今朝吉福祉基金繰入金を850万円、夏祭りの花火大会と中学校楽器購入費にふるさとづくり基金繰入金を640万円、スクールバス購入費に柴田教育基金繰入金を786万円計上し、財源を確保するため財政調整基金を28,370万円見込みました。

 歳出における施策の概要についてご説明申し上げます。
○住民・福祉・医療対策
 
甘楽町への定住を促進するまちづくり定住応援金については既に平成22年度から実施しておりますが、今後は総合戦略に盛り込み、土地開発公社の住宅団地分譲等と合わせて、更なる定住化促進を図りたいと存じます。
 
税負担の公平性については、町民の皆さんの関心が高いため、口座振替者の増加対策や、滞納者の調査・訪問等により収納率の向上、収入未済額の圧縮に取り組みます。
 
少子高齢化社会では、地域福祉の充実が重要な課題であります。子育て支援等におきましては、児童手当や出産祝金支給のほか、三世代同居世帯子育て奨励金を計上しました。また、子育て支援対策は地方創生総合戦略の核となるものですので、総合戦略策定においても十分に検討して参ります。
 
高齢者福祉では、生きがい対策としてのシルバー人材センター運営事業は、高齢者に雇用の機会を提供することにより順調な事業展開がなされております。
 
在宅福祉及び施設福祉では、介護保険の対象とならない高齢者のために、緊急通報装置貸与事業等を実施します。また、住宅改造補修や介護者用車両購入費の補助、養護老人ホームへの適正な入所措置を実施いたします。
 
福祉医療では、引き続き中学校卒業までの入院・通院について子ども医療費の無料化を継続します。
 
障害者福祉では、権限移譲等により、予算規模が大きくなっておりますが、障害者総合支援法に基づく自立支援給付や地域生活支援事業等の取り組みにより、障害者福祉の円滑な推進を図ります。新規事業では、富岡甘楽地区重症心身障害者通所支援施設整備負担金を計上しました。
 
児童福祉では、子供は地域の宝であり、子供を育てるなら甘楽町の一環として、低年齢児の受入拡大や一時保育の拡大など保育環境の一層の充実を図り、保護者がより働きやすい環境を作ります。第3子以降の保育料無料化については、無料化の条件を撤廃いたします。また、放課後児童健全育成事業については、昨年の夏以降、対象者を小学生低学年としていたものを高学年まで拡大し、子育て支援を充実させています。
 
予防接種事業では、高齢者インフルエンザ予防接種委託をはじめ、肺炎球菌ワクチン接種、Hib(ヒブ)ワクチン接種、おたふく風邪・水痘接種委託などを行い、町民の健康を守ります。
 
保健事業では、町民誰もが生涯を通じて心身ともに健康で、心豊かに生活していただくための諸事業を実施します。保健・医療・福祉と社会教育との連携により、健康の保持・増進を基本とし、「健康かんら21(第2次)」計画に基づき、総合的な事業を引き続き推進していく所存であります。現在の保健センターは老朽化が進み、駐車場も不足しておりますので、総合福祉センターの大規模改修により、現在の高齢者福祉施設の機能に保健センター、子育て支援、世代間交流の場としての機能も併せ持つ、町民の健康づくりの拠点となる、総合的な保健センターの建設を目指して実施設計費を予算計上いたしまた。
 
母子保健事業では、健康維持を目的とした妊婦健診や妊婦歯科健診の公費負担の充実を図るとともに、乳幼児の健康を守るため各成長期の健康診査を実施します。不妊治療費の助成については申請者が増加していることから、助成額の上限を15万円から30万円に増額いたします。今後も引き続いて、安心して出産できる環境を整え、健康な子どもの出生を支援します。
 
健康づくり推進事業では、生活習慣病やガンを早期に発見するとともに、健康増進への意識向上を促すために、健康祭などの各種事業を実施いたします。また、本年もキラッとかんら観光キャンペーンの一環として、健康づくりを主眼に、第4回甘楽さくらウオークを予定しております。
 
また、昨年に引き続き、低所得者に対する暫定的・臨時的措置として臨時福祉給付金を、子育て世帯へ子育て世帯臨時給付金をそれぞれ交付いたします。

○環境保全対策
 
ごみ処理については、町民の皆さんのごみ処理に対してのご理解により、燃えるごみの減量化を図っておりますが、昨年の夏から燃えるごみの収集を週2回実施していることもあり、ごみの収集量は増加しております。分別収集を更に推進してごみの減量化を進めて参りますので、町民の皆さんの更なるご協力をお願いしたいと存じます。
 
また、引き続き電動式生ごみ処理器などの設置補助制度による家庭ゴミの減量・リサイクルのより一層の推進を図るとともに、住宅用太陽光発電設備設置補助制度についても実施いたします。
 
水質保全対策として、引き続き合併処理浄化槽の設置を推進します。

○産業振興
 
農業につきましては、地域の創意工夫や自主性を生かした取り組みを総合的に支援し、町の産地強化や農産物のブランド化を図り、道の駅甘楽を拠点に農産物販売活動を支援します。また、新規就農者に対して情報提供に努め、就農支援補助金を交付します。
 
地方創生においても、若者に魅力ある農業を掲げ、新規就農者への総合的な支援対策については、農業振興・観光振興対策とともに総合戦略に組み込んでいきたいと考えております。
 
林業では、作業道整備事業を実施いたします。また、26年度から創設された「ぐんま緑の県民税」を活用した事業では、林道稲含線南斜面の杉林整備作業、紅葉山、琴平山周辺の整備を予定しております。
 
商工振興事業では、産業文化祭を各種団体の協力を得て開催し、町の商工業の発展に努めます。また、引き続き、新商品研究開発支援補助金を計上し、町の発展に寄与する商品の積極的な開発を促します。
 
また、中小企業支援対策として小口融資資金の利子補給率の引上げを継続し、町内企業の経営基盤の安定化、経営拡大を推進いたします。
 
観光整備では、昨年、道の駅甘楽がリニューアルオープン、甘楽ふるさと館「もみじの間」も完成し、多くの観光客の皆様にご利用いただいています。「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界遺産に登録され、ヨコオデイリーフーズのこんにゃくパークも連日賑わいを見せており、これらの施設を訪れる観光客を町観光施設へ更に誘導していくために、駐車場整備等の観光用施設の整備を進めます。
 
また、昨年誕生した甘楽町イメージキャラクター「かんらちゃん」を活用して、甘楽町の周知を進め、「名水流れる織田宗家ゆかりの城下町」として観光PRに努めて行きたいと考えています。
 
観光イベントとしましては、本年もキラッとかんら観光キャンペーンを実施して誘客に努めます。3月から5月まで、甘楽町の一番輝く季節に、さくら祭り武者行列、さくらマラソン大会、さくらウオーク等のイベントを開催します。そのほか、JR主催の「駅からハイク」など、他の関係機関とも連携し、甘楽町の魅力を広く発信して行きたいと考えています。

○消費生活対策
 
甘楽町消費生活センターの活用を図り、町民の相談に答えるとともに、消費トラブル対策等の啓発活動に努めます。

○道路・公園等の社会資本整備
 
町道につきましては、町道西梅ノ木平・西荻線道路法面改修工事、町道天神北金井1号線道路新設工事費、町道下小塚18号・15号線舗装工事、福島5号線道路改良工事、福島・金井踏切閉鎖に伴う町道新設工事費を計上しました。また、スマートインターの調査委託料を計上し、甘楽パーキングのスマートインター化を引き続き推進します。
 
道路維持修繕事業では、道路修繕料、道路舗装補修工事、維持補修用原材料などの道路維持補修に係る予算を計上しました。
 
橋梁維持補修事業では、平成24年度に策定した橋梁長寿命化計画に基づき枇杷の沢橋、下之宿橋の橋梁補修事業を実施する予定です。
 
農林道では、県営事業による広域基幹林道の整備を引き続き進め、林道入山線舗装工事、各林道の維持補修工事を実施します。
 
土地改良事業では、向井、菜園、下引田地区の用水路改修工事を実施するほか、田口地区農業用水路改修工事を実施します。
 
町営住宅管理では、老朽化した住宅の修繕や建物除去を実施し、住宅の適正な管理に努めます。
 
都市計画では、歴史まちづくり法に基づく歴史的風致維持向上計画に基づく事業を推進します。歴史的風致形成建造物である松浦氏屋敷の保存修理工事費のほか、小幡公園修景施設整備工事費、土地・家屋購入費を計上しました。また、伝統的建造物群指定に向けた経費では、歴史的まちなみ調査業務委託料を計上しました。

○消防防災対策
 
消防施設等の整備としては、計画的な整備を実施しているところですが、27年度も耐震性貯水槽1基の設置を予定しています。また、防災対策として防災無線、防災メール配信システムの定期点検、保守委託料のほか、新規に衛星携帯電話の導入経費、デジタル無線受令機の購入費を計上しました。

○教 育
 27
年度当初予算は統合中学校の建設事業に多額の予算が計上されているため、教育費が予算総額の41%を占めています。
 
学校教育では、教育施設の整備を図るとともに、町単独で情報教育補助教員や学校支援員、障害を持つ児童のために特別支援教育支援員を配置して、教育環境の充実に努めます。また、心の教育相談員についても中学校2校に配置し、いじめのみならず、中学生の様々な悩みについて相談を受け、問題の解決を図ります。
 
更に、27年度は、学校教育に関する専門的な事項や学校運営について指導する指導主事を学校教育課に配置し、教職員の資質向上を図るとともに、町の将来を担う子どもたちの学力向上、健全な育成に努めます。
 
英語教育や国際化教育の推進については、引き続き幼・小・中学校にALT2名を派遣します。
 
各学校建物の維持管理につきましては、屋上防水修繕や教室の床修繕等の修繕経費を計上しております。
 
統合中学校建設事業は、2カ年事業の最終年度となります。当初の計画では2年目の事業費は総事業費の60%を見込んでいましたが、26年度の事業執行率が30%に減少しましたので、27年度は70%の事業費となります。統合中学校の建設は、町発足以来の大型事業です。私にとっても非常に思い入れのある事業ですが、子どもたちに最適な教育環境を実現できるとともに、町民全員が誇りを持てる中学校を作り上げたいと考えています。
 
生涯学習については、生きがいづくり・交流の輪づくりであり、町民の皆さんが自主的に生涯を通して学習できる環境整備を進めます。多くの町民の方が参加できるように、要望に沿った魅力ある講座・教室を計画していきたいと考えています。
 
文化会館事業では、今年度も、楽山園において能の名手織田信雄ゆかりの薪能を行うほか、コンサートや映画の上映を予定しております。また、文化会館建設後20年を経過しましたので、大規模改修に係る調査委託料を計上いたしました。
 
社会体育では、さくらマラソン・元旦駅伝の充実を図り、グラウンドゴルフ大会・町民体育大会などを実施し、スポーツを通じて健康づくりや地域の活性化、世代間交流を推進します。
 
青少年育成では、放課後子ども教室として、小学校の空教室を利用して放課後に安全で健やかな居場所づくりや、学校、家庭、地域との連携による青少年の健全育成を推進いたします。
 
国指定名勝「楽山園」は開園4年目を迎えました。年間入園者を63,550人、うち有料入園者数を44,550人と想定し、維持管理につきましては、楽山園保存管理計画に沿って実施いたします。今年も様々なイベントにより集客に努めますが、小幡藩立藩400周年記念の節目の年ですので、「将軍献上寒中挽抜蕎麦奉納祭」を実施し、甘楽町の歴史の再認識を図ります。

○幹線交通対策
 
26年4月から本格運行を開始いたしましたデマンドタクシー「愛のりくん」は、当初の想定を上回る皆様に利用していただき、好評を得ております。昨年4月から27年1月までの10か月間の利用人数は7,982人で、平成24年度の乗合タクシー1年間の利用人数6,850人を既に上回っており、経費も節減されています。今後もより多くの皆様に利用していただけるように努めて参ります。

○国際交流
 中国
ハルビン市との相互交流事業を推進いたします。本年度は、第8次中学生研修団を派遣するとともに、第9次ハルビン市中学生研修団受入事業を計画しています。また、イタリア・チェルタルド市との交流では、第12次チェルタルド市使節団の受入を予定しております。

○情報政策
 
行政事務の電算化や地域行政システムによる効率的な電子化を推進するとともに、ソフトウェア・ハードウェアの保守、更新により事務の効率化と住民サービスの向上を図っています。現在、国がいわゆる「マイナンバー制度」の導入を進めておりますが、それに伴い住民基本台帳システムや社会保障システム等の関係システムの構築・改修について、26年度に引き続き実施いたします。
 また、平成28年1月から個人番号の利用と個人番号カードの交付が開始されることとなりますが、それに先立ち、今年の10月から個人番号が国民全員に通知される予定となっておりますので、マイナンバー制度について町民の皆様に周知していく必要があります。

○ボランティア支援
 
ボランティア活動支援助成金、フラワープラン、花の種銀行に係る経費等を計上し、ボランティアでまちづくりに貢献する団体に対して引き続き活動費を助成いたします。

 
以上が一般会計予算についての大要です。27年度当初予算は統合中学校建設事業に多くの経費が必要となったため、財政調整基金を2年連続で2億円以上繰入れることとなりました。基金残高、町債残高は平成17年当時と同等程度となる見込みですので、厳しい財政状況となりますが、将来を担う子どもたちへの投資ですのでご理解をいただきたいと存じます。今後は、実施事業の取捨選択や経常経費のより一層の圧縮を進め、必要な予算は確保しながら健全な財政運営に努めていく所存であります。
 
本町財政は、今後も予断を許さない状況に変わりはありませんが、住民福祉の向上を最優先として、町民の皆さんと共にこれからの行政運営を進めていく所存であります。

 
甘楽町は、様々な可能性を持った町だと考えております。今後も様々な町の「財産」を磨き上げるとともに、これらを一層活用し、「夢」のある町、「にぎわい」のある町、そして小さくともキラッと輝き町民の皆さんが等しく安心して暮らせる町の実現に向かって、誠心誠意、町政執行にあたって参りたいと考えておりますので、議員各位をはじめ、町民の皆さんの一層のご理解とご協力を賜りたくお願い申し上げ、平成27年度予算案提案にあたっての所信とさせていただきます。

 
どうぞよろしくお願い申し上げます。

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