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平成30年度所信表明

最終更新日:2018年03月14日

所信表明

 平成30年度甘楽町一般会計予算につきまして、その大要をご説明し、併せて、予算編成に当たっての所信の一端を申し上げ、議会及び町民の皆さんのご理解とご協力を賜りたくお願い申し上げます。


平成30年度施政方針

○当初予算編成の基本方針・規模・財源 

 
町民の皆様が安全で安心して生活できることを町政の基本と考え、平成24年度から「キラッとかんら安心のまち」をキャッチフレーズに「輝くまちづくり」を進めてまいりました。
 
甘楽町第5次総合計画「KANRAプラン・輝き」も29年度から10年計画後半の5年間になってまいりました。
 
平成30年度予算におきましても、総合計画、甘楽町まち・ひと・しごと創生総合戦略を指針として事業を実施して参りますので、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

 
はじめに、本町の財政状況ですが、平成29年度の町税収入の状況は、太陽光発電設備の増加や機械設備の更新等により償却資産が増加し固定資産税が増額見込みとなり、前年度を若干上回る14億5,100万円程度を確保できる見通しとなっています。
 
30年度については、個人町民税は減額を見込みましたが、法人町民税、固定資産税の増額を見込み、町税全体では当初予算額で前年比0.7%増額の14億1,631万円5千円を計上いたしました。

 
国の30年度地方財政対策では、地方の安定的な運営に必要な地方税、地方交付税等の一般財源総額について29年度の計画を上回る総額を確保しています。
 
しかし、地方交付税の交付総額は前年と比較して2.0%の減少となり、リーマンショック後の特別加算も廃止となりますので、普通交付税額は前年より2,500万円少ない14億5,000万円を見込んでいます。

 
このような町税・地方交付税の歳入見込みの中で、平成30年度予算編成にあたっては、厳しい財政状況を深く認識し、限られた財源を重点的かつ効率的に執行するために、甘楽町第5次総合計画「KANRAプラン・輝き」に基づく施策、地方創生を推進する予算といたしました。

 
この結果、平成30年度一般会計当初予算の総額は、48億4,600万円で、前年度当初予算と比較して4.7%の減額となりました。


〇重点施策 

 
それでは、予算案の重点事業について申し上げます。

 一つ目は、「にこにこ甘楽」の運営です。
 
「にこにこ甘楽」は、保健センターの機能と福祉センターの機能を兼ね備え、さらに子育て支援センターと地域包括支援センターを加えた、小さな子供から高齢者までの多世代に渡る交流施設として、子育て、生きがいづくり、健康づくりの拠点となる施設です。

 
保育士の配置や子育ての相互援助活動を行うファミリー・サポート・センター事業を新規に実施し、かんら保育園、各幼稚園とともに子育て支援事業の充実を図ります。


 
二つ目は、甘楽パーキングエリアスマートインターチェンジ整備事業であります。
 
昨年8月に国土交通省より甘楽パーキングエリアスマートインターチェンジが新規事業箇所に選定され、一般道と高速道路との連結許可を得たところであります。
 
平成34年の開通に向けて、30年度は測量設計・設計監理委託料、土地購入費、移転補償費等を計上いたしました。
 
スマートインターチェンジの開設は、町民皆さんの利便性の向上はもちろんのこと、群馬県企業局が進めている金井地区の甘楽第一産業団地の企業誘致を有利に進められるとともに、雇用の創出、町内企業の振興、観光客の誘致に寄与するとともに、金井北住宅団地造成をはじめとする定住者の増加につながるものと確信しています。


 
三つ目は、甘楽町文化会館の改修工事です。
 
開館から20年を超え設備等が老朽化しておりますので、本年度においては、舞台音響設備の改修と館内のタイルカーペットの張替工事を実施します。
 
改修費の財源といたしましては、各実施事業入場料のほか、公共施設等適正管理推進事業債、ふるさとづくり寄附金を活用します。
 
今後においても計画的な施設改修を行うとともに維持管理費の縮減を図りながら魅力ある催しを開催し、多くの皆様に足を運んでいただき愛される施設を目指します。


〇新規事業等 

 
次に予算区分別の主な新規事業等について申し上げます。

 
総務費では、住民の利便性向上を図るためコンビニ収納を平成31年度より開始しますが、そのシステム改修費を計上しました。これにより24時間いつでも納税等が可能となり、収納率の向上、滞納額の縮減が期待できます。
 
また、平成31年2月1日に町制発足60周年を迎えるため、記念事業等に取り組んでまいります。

 
民生費では、少子化対策推進事業として低所得者の婚姻に伴う新生活を支援するため、結婚新生活支援事業を継続し、本年度については、多くの方に支援ができるよう町独自の所得制限緩和を行います。
 
また、不足している保育士を確保するため臨時職員の賃金確保、保育環境の充実を図ります。
 
高齢者対策では、高齢者の見守りを兼ねた移動販売事業補助金を新設し、高齢者の見守り活動を兼ねて、買い物弱者を支援いたします。

 
衛生費では、継続して実施している不妊治療費・不育治療費補助に加えて新生児聴覚検査補助を新設し、子どもの出生支援、育児支援に努めてまいります。

 
農林水産事業費では、中山間地域所得向上事業交付金を活用して有害鳥獣による農作物等の被害防止策として金網柵の設置を実施いたします。
 
有害鳥獣が増加傾向にあるなか、農作物被害は農業者にとって深刻な問題です。金網柵を設置することで、農作物等の生産・販売を支援し、農業者の所得向上につなげていきます。

 
商工費では、企業支援策として一定規模以上の土地の購入費や設備投資を行った企業に対して、企業誘致促進事業補助金を交付して、町外からの企業進出を推進するとともに、町内企業の増設も支援いたします。これにより、企業の進出や規模拡大を促進し、雇用創出に努めてまいります。
 
また、観光施設整備では、せせらぎの路整備工事を実施して、観光施設の充実を図り、観光客の誘客に努めます。
 
そのほか、中小企業退職金共済加入促進補助金制度を新設し、退職金共済制度加入を促進し、中小企業の従業員の福祉増進と雇用の安定を図ります。

 
土木費では、町道天王下平線、笹浦2号線等の道路新設改良工事の実施を予定しております。
 
また、木造住宅 耐震診断委託、木造住宅 耐震工事、木造住宅 耐震シェルター設置に伴う補助制度を新設いたします。

 
消防費については、平成29年4月より消防団組織が再編成され、今年度消防ポンプ自動車を1台購入しましたが、30年度は第一分団第一部の詰所を建設し、消防設備の充実と消防力の強化を図ります。

 
続いて教育費ですが、英語教育に現在、ALT3名を配置していますが、小学校の英語授業の教科化に先んずべくALTを1名増員して4名とし、すべての小・中学校にALTを1名ずつ配置し、英語授業の充実を図ります。
 
さらに、中学生の英語力を伸ばすため英語検定受験料を中学3年生に補助していますが、これを1、2年生にも拡大し、国際化に対応した人づくりための英語教育に取り組みます。
 
また、教育施設の長寿命化を図るため、個別施設管理計画を策定し計画的な施設の改修、維持管理経費の平準化に努めま


予算執行にあたって 

 
以上が平成30年度当初予算についての大要です。

 
一般会計当初予算は、今年度も財源確保のため財政調整基金を繰入れざるを得ない厳しい財政状況ですが、予算執行に当たっては、財政状況の変化により柔軟に対応し、実施事業の取捨選択や経常経費のより一層の圧縮を進め、必要な予算は確保しながら健全な財政運営に努めていく所存であります。


おわりに

 以上、平成30年第1回甘楽町議会定例会開催にあたり、町政推進にあたって私の所信の一端を申し上げるとともに、議案の大要についてご説明させていただきました。

 本町財政は、今後も厳しい状況に変わりはありませんが、ただ今申し上げましたとおり、町民生活の向上のためにしっかりと取り組み、来る町制60周年に向かい、安全で安心して住める町、元気とにぎわいのある町づくりに努めて参りたいと考えておりますので、議員の皆様並びに町民の皆様の深いご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

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