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平成31年度所信表明

最終更新日:2019年03月15日

所信表明

 平成31年度甘楽町一般会計予算につきまして、その大要をご説明し、併せて、予算編成に当たっての所信の一端を申し上げ、議会及び町民の皆さんのご理解とご協力を賜りたくお願い申し上げます。


平成31年度施政方針

○当初予算編成の基本方針・規模・財源

 はじめに、当初予算編成にあたっての基本方針や財源等について申し上げます。
 町民の皆様が安全で安心して生活できることを町政の基本と考え、平成24年度から「キラッとかんら安心のまち」をキャッチフレーズに「輝くまちづくり」を進めてまいりました。
 平成31年度予算におきましても、甘楽町第5次総合計画「KANRAプラン・輝き」、甘楽町まち・ひと・しごと創生総合戦略を指針とし事業を実施してまいりますので、ご協力の程よろしくお願い申し上げます。
 はじめに、本町の財政状況ですが、平成30年度の町税の収入状況は、太陽光発電設備調査の成果により償却資産が増加するとともに、税料金の滞納者に対し一層の徴収強化を図ったことにより、前年度を上回る14億6,500万円を確保できる見通しとなっております。
 31年度につきましては、法人町民税は税率改正を控えていることから減額を見込みましたが、個人町民税、固定資産税の増額を見込み、町税全体としては、当初予算額で前年比2.8%増額の14億5,549万2千円を計上いたしました。
 国の31年度地方財政対策では、地方の安定的な運営に必要な地方税、地方交付税等の一般財源総額について30年度の計画を上回る総額を確保しております。
 しかし、平成11年度以前に借り入れを行った下水道事業等町債償還が終了することに伴い、基準財政需要額が減少し、普通交付税額は前年より4,000万円減額の14億1,000万円を見込んでおります。地方交付税の交付総額につきましては、前年比2.6%の減少となります。
 このような町税・地方交付税の歳入見込みの中、平成31年度の予算編成にあたっては、厳しい財政状況を深く認識し、限られた財源を重点的かつ効率的に執行するため、甘楽町第5次総合計画に基づく施策、地方創生を推進する予算といたしました。
 また、10月以降に増税となる消費税につきましては、幼児教育の無償化に対する施策、自動車税環境性能割の財源、プレミアム付き商品券事業など、増税に伴う施策分を当初予算に反映させました。
 この結果、平成31年度一般会計当初予算の総額は52億8,200万円となり、前年度比9.0%の増額となりました。


〇重点施策

 
それでは、予算案の重点事業について申し上げます。

 一つ目は、甘楽PAスマートインターチェンジ整備事業であります。3年後の開通に向け、31年度は測量設計・設計監理委託料、道路新設改良工事費に加え、埋蔵文化財発掘調査委託料、土地購入費、移転補償費等を計上いたしました。
 スマートインターチェンジの開設は、町民皆さんの利便性の向上はもちろんのこと、群馬県企業局が造成した金井地区の甘楽第一産業団地や、天引地区を中心とした工業団地への企業誘致が有利に進められ、雇用の創出や町内企業の振興、観光客の誘致に寄与するとともに、金井北住宅団地造成をはじめとする定住者の増加につながるものと確信しております。
 整備費の財源ですが、スマートインターチェンジアクセス道路事業補助金、ネクスコからの受託収入、道路整備事業債を活用いたします。
 
 二つ目は、町発足60周年記念事業であります。地域住民の皆さんと連携し共にお祝いできる、様々なイベントを企画しております。スローガンであります、『先人に対する「感謝」と今に生きる人々の「信頼と連帯」そして、未来へ誇りと希望をもてる「夢」のあるまちづくり』を再認識し、今後も輝くまちづくりを進めます。
 
 三つ目は、甘楽ふるさと館の浴場改修工事です。当施設は、開館から30年が経過し浴場も老朽化が進んでいます。年間で7,000人の方が利用しており、皆さんが一層快適に利用できるよう新たな浴場の整備工事を実施します。
 工事費の財源ですが、甘楽ふるさと館備品等管理運営基金、ふるさとづくり寄附金を活用いたします。
 今後も計画的な施設改修を行うとともに、維持管理費の縮減を図り、皆様が満足して利用できる施設を目指してまいります。


〇新規事業等

 
次に、予算区分別の主な新規事業等について申し上げます。
 
 総務費では、高齢者の自動車事故が相次ぎ報道される中、県内市町村に先駆け「高齢者先進安全自動車購入費補助金」を導入し、65歳以上の方が、ブレーキ安全装置を装備済の自動車を購入する際に補助金を交付し、安心・安全なまちづくりに取り組んでいきます。
 また、平成31年度よりコンビニ収納を開始し住民の利便性の向上を図るため、初期導入経費及び維持経費を計上いたしました。これにより24時間いつでも納税等が可能となり、収納率の向上と滞納額の縮減が期待できます。
 
 民生費では、昨年、子育て支援策の一環として開始した子育て支援センター事業等の運営方法について、開所時の保育士の配置時間を増やすことや一時預かり事業の実施などを改善し、子育て支援事業の充実を図ります。
 また、主に3歳から5歳までの子どもたちの保育所、認定こども園などの利用料について10月1日より無償化を図り、子育て世代の負担を軽減し少子化対策の観点から取組みを実施いたします。
 衛生費では、妊娠から出産まで一連でサポートできる体制を強化するため「子育て世代包括支援センター」を開設します。そのメニューの一つとして産後ケア事業を開始し、子どもの出生支援、育児支援に努めてまいります。
 また、「健康ダイヤル24」の導入や骨髄ドナー助成金の新設、大人の風しん感染予防対策として予防接種等を行い、安心して暮らせるまちづくりに取り組んでいきます。
 
 農林水産業費では、有害鳥獣による農作物被害が年々深刻となる中、駆除隊員の人員減少対策として、新規に狩猟免許を取得する方、免許を更新する方に補助金を交付します。農作物を有害鳥獣から守ることにより、農業従事者の所得向上や後継者不足の解消を図っていきます。

 商工費では、来年に控えた「群馬DCキャンペーン」のプレ キャンペーンと「キラッとかんら観光キャンペーン」の時期に合わせ、来町者の交通の利便性向上のためシャトルバスを運行し、町をPRする絶好の機会に、魅力あるイベントを開催し誘客に努めていきます。さらに、昨年に引き続き企業支援策として、企業誘致促進事業補助金、中小企業退職金共済加入促進補助金の交付を行い、企業の進出や規模拡大を促進し、雇用の安定を図ります。

 土木費では、町道天王下平線、吉田屋敷菜園線等の道路新設改良工事を予定しております。小幡地区では都市再生整備計画が最終年を迎え、町指定史跡「織田家七代の墓」に御霊屋(みたまや)を覆うなど織田公公園整備工事を予定しています。また、昨年に引き続き、木造住宅 耐震診断委託、木造住宅 耐震工事、木造住宅 耐震シェルター設置に伴う補助制度を活用していきます。

 消防費では、昨年の詰所建設に引き続き、31年度も第一分団第二部の詰所を建設し、消防設備の充実と消防力の強化を図ります。また、防災無線のデジタル化に向けて実施設計費を計上し、防災・減災施策に努めていきます。

 教育費では、学校図書司書を1名配置し、各小学校を巡回するとともに「ら・ら・かんら」の司書と連携し図書の紹介や整備を進め、学校教育の充実を図ります。文化会館は運営を開始し25年を迎え、昨年度の舞台音響改修工事に引き続き、老朽化した舞台照明の改修を予定しています。今後も、計画的な施設改修を行いながら魅力ある催しを開催し、皆さんに愛される文化会館を目指します。


〇特別会計の概要

 
続きまして、特別会計について申し上げます。
 特別会計は、国民健康保険事業特別会計予算など5件、企業会計は水道事業会計1件になります。主な特徴は、国民健康保険事業特別会計で出産育児一時金を県内では最高額の50万円とし、多子世帯支援事業補助金として、第3子以降の均等割相当額を補助し子育て支援を図ります。農業集落排水事業特別会計では、公共下水道への編入を見据え最適化整備構想を策定し今後の維持管理に努めていきます。


〇予算執行にあたって

 
以上が平成31年度当初予算についての大要です。

 一般会計当初予算は、今年度も財源確保のため起債の借入れや財政調整基金を繰入れざるを得ない厳しい状況です。予算執行に当たっては、財政状況の変化に柔軟に対応し、事業の取捨選択や経常経費の一層の圧縮を進め、必要な予算を確保しながら健全な財政運営に努めていく所存であります。


〇おわりに

 
以上、平成31年第1回甘楽町議会定例会の開催に際しまして、町政推進にあたって私の所信の一端を申し上げるとともに、議案の大要について説明させていただきました。

 本町財政は、今後も厳しい状況に変わりはございませんが、今申し上げましたとおり、町民生活の向上に向け着実に取り組み、安全で安心して住める町、元気とにぎわいのある町づくりに努めてまいりたいと考えておりますので、議員の皆様並びに町民の皆様の深いご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。


 

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