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■新聞記事から

上信越自動車道(藤岡−佐久)沿線市町村 開通控え振興策
(1990,12,14,,上毛新聞フロント)

 二年後の平成四年度の開通が予定される上信越自動車道藤岡―佐久間の沿線市町村で、開通を見据えた地域活性化計画が着々と進行している。山間地が多く、これまで開発面では後進地域とされてきただけに、首都圏との時間距離の短縮を“武器”にした優良企業の誘致や住宅団地の建設、豊富な自然を背景にした新たな誘客ゾーンの整備など、振興策がめじろ押し。一方では、ゴルフ場の建設ラッシュなどによる乱開発が危ぐされているほか、既存の国道18号沿線の地盤沈下が心配されており、関係市町村の調和のとれたかじ取りが今後の大きな課題となりそうだ。
 藤岡ジャンクションを抱える藤岡市では、交通の要衝としてのメリットを最大限に活用しようと、昨年、「ネオ・ビジネス・リゾート複合拠点開発構想」をまとめた。光ファイバーなどによる通信網などをフルに活用、約百二十五ヘクタールに及ぶ大規模開発を行って、企業や住宅団地などを誘致しようというもので、中・長期的な視野に立って煮詰めていく考えだ。
 観光面では、同市上日野地区に建設中の陶芸、染色、ガラス工芸などの手工芸が楽しめる「土と火の里」を核に日野、高山地区の開発を進める。また、白石古墳群に計画されている「はにわ公園」など新たな観光施設の整備に入る。企業誘致を進める吉井
 吉井町では、インター設置のメリットを生かした企業誘致が計画され、現在、岩井、本郷地区に二社の誘致交渉が進行中。町にとってネックとなるのは、交通量の増大が予想される点で、国道254号から直接高崎に向かう計画道路三・七キロの建設を、開通までにめどをつけることが急務となっている。
 富岡市では、これまでヘラブナ釣りのメッカとして整備を進めてきた丹生湖のほか、大塩湖畔に市ゆかりの著名人の詩、句などの石碑を建てる「碑林公園」づくりに着手。自然環境を生かした藤田峠森林公園も、来年度には完成する予定。下仁田はリゾート開発
 このほか、下仁田町は、二年後に完成する南野牧地区の道平川ダムのダム湖周辺にキャンプ場や公園を建設、ミニ・リゾート地として整備する。妙義町では毎年実施している「妙義山を描く絵画展」の作品などを集めた美術館建設が来年度から具体化することになりそう。甘楽町は、観光開発を従来からの「城下町小幡」の整備一本に絞り、東部地区に「健康長寿のまちづくり」を計画、独自の振興策に乗り出す。また、南牧村でも、同村自然公園周辺の環境を十分に生かした開発を計画中。観光客に狙い定める松井田
 安中市では、北陸新幹線も含めた高速交通時代に対応した観光事業を模索。七月に発足した観光事業検討委員会では、イベント、観光客の受け入れ態勢などについて、平成五年までに市観光協会に答申する。
 松井田町では、在来線廃止という難題を抱える中、町内に設置される二カ所のインターからいかに多くの観光客を下ろすかが町活性化のカギとして、横川駅周辺整備計画に盛り込まれた鉄道博物館公園構想など新たな観光拠点づくりに取り組んでいる。
 安中市、松井田町では、上信越自動車道の開通に伴い、国道18号の交通量減少が予想されることから、長距離輸送車や観光客に頼っていた飲食店などから不安の声も出ている。平成9、10年度には全線開通見込む
 上信越自動車道藤岡―佐久間(約六十九キロ)は昭和五十四年三月に建設大臣が施行命令を出し、六十一年五月着工された。総事業費三千百五十七億円。
 県内は、関越自動車道と分岐する藤岡ジャンクションから七市町を通過。藤岡、吉井、富岡、下仁田、松井田、碓氷の六カ所にインタチェンジが設置される。用地買収もほぼ終了、インターとのアクセス工事も順調に進んでおり、平成四年度中の完成は確実となっている。
 佐久以西は、佐久―更埴間、須坂―中郷間が平成九年度完成予定で、終点の上越市に至る全線(約二百五キロ)の開通は九、十年度が見込まれている。

(c) JOMO SHINBUN 記事提供 上毛新聞社 禁転載

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