 |
 |
■新聞記事から
「姉妹」１０周年で民芸展 甘楽町と伊の姉妹都市 来年、県も後押し
（1992,11,06上毛新聞２社）
|
甘楽郡甘楽町と姉妹都市提携しているイタリア・チェルタルド市のネビオ・バンニ市長が五日、富岡秀世町長らとともに県庁に小寺知事を表敬訪問した。富岡町長とバンニ市長は懇談の席上、姉妹提携十周年となる来年、相互の文化を紹介する民芸展を両市町で開催することを明らかにし、小寺知事も協力する考えを示した。
バンニ市長は四回目の来県。今回は十周年記念事業の打ち合わせのため、マッダレーナ夫人と子息二人を伴って二日に来日。甘楽町に滞在して富岡町長らと記念事業の内容などを検討する一方、町民との交流を深めている。
表敬訪問では富岡町長が「来年は相互に民芸展を開き、一層の友好親善を深めていきたい。県の指導をよろしく」と、民芸展を開くことで合意に達したことを報告。バンニ市長も「民芸展は国からも認められる展覧会になる。新たに提携し直すことも検討したい」と一歩進んだ姉妹関係を結ぶ考えを示唆し、小寺知事に協力を求めた。
同町は来年五月に江戸から昭和時代にかけての町民生活などに根ざした民芸品をチェルタルド市で紹介し、来秋にも生活に密着したイタリア美術陶芸展を同町で開催する予定という。詳細は今後煮詰めていくが、小寺知事も「両市町の友好親善に役に立つことがあれば協力したい」とバックアップを約束した。
チェルタルド市はローマの北西約二百キロのフィレンツェ県にある街。両市町の姉妹提携は昭和五十八年春、同町で開催された「ふるさと巡回サロン」の際に来日したイタリア人ジャーナリストが提案し、同年十月に調印した。それ以降、同町が中学生を派遣したり、同市から使節団が訪れるなど熱心な交流事業を展開している。
(c) JOMO SHINBUN 記事提供 上毛新聞社 禁転載
|
|
|
