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■新聞記事から

乗り合いタクシー 足になります 上信バス 甘楽富岡から撤退 
7路線で"肩代わり" 小幡の資料館へも延長

(1996,03,10上毛新聞2社)

 長年、甘楽富岡地区の住民の足として親しまれてきた上信バスが三十一日で、同地区からすべて姿を消す。最後まで残った「富岡駅―松井田線」「富岡駅―那須線」も、四月一日からは乗り合いタクシーに生まれ変わり、免許を持たないお年寄りや児童生徒の貴重な交通手段として再スタートする。乗り合いタクシーは富岡市が妙義町、甘楽町と協力して走らせ、さらに、現在市内を走っている五路線も、福祉センターや中心商店街に乗り入れるなど、一段と小回りのきく周辺住民の足として運行していく。
 上信バスは、高崎―下仁田間を結ぶ上信電鉄とともに、甘楽富岡地区の公共交通機関として、住民の生活を支えてきた。しかし、モータリゼーションの普及とともに利用減で赤字が増し、加えて運転手の高齢化が進むなどの理由で廃止路線が相次いだ。
 このため、富岡市は平成六年四月、代替策として上信ハイヤーに乗り合いタクシー(九人乗り)の運行を委託、県などのバックアップで、一挙に五路線の運行をスタートさせた。
 今回、乗り合いタクシーの新路線となるのは富岡駅から妙義町の高田を通り、妙義神社、菅原までの妙義線一七・五キロと、同駅から甘楽町福島を経て同町那須までの那須線一五・九キロ。同市が妙義町や甘楽町と補助費用を分担する。
 ともに初乗り百五十円、最長区間は六百五十円。従来より低料金に抑えられている。運行本数は、それぞれ一日六往復。利用者に親しまれるようにと、妙義線には妙義山を、那須線には甘楽町小幡の城下町のイメージをタクシーの側面に描く。安全面でもお年寄りが多いので、乗降口に滑り止めを施すなどさまざまな対策がとられた。
 また、一日からは三年目を迎える岡本線、黒岩線、小野線が、同市宮本町商店街振興組合からの「中心商店街活性化」の声を受け、「宮本町・仲町」に乗り入れる。さらに岡本線は、お年寄りから要望の多かった東部社会福祉センター(同市内匠)へも運行、加えて甘楽町小幡の歴史資料館まで路線延長される。
 富岡市には、同じバスの悩みを抱える全国の自治体から視察や資料送付の問い合わせが相次いでおり、同市は「少しでも参考になれば」と、広島市や福井県大野市、栃木県佐野市などに、運行方法や市民の反応などノウハウを伝授している。


(c) JOMO SHINBUN 記事提供 上毛新聞社 禁転載

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