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第14次チェルタルド市訪問甘楽町中学生国際交流研修団滞在記(H24.8.15~25)

最終更新日:2015年03月06日

 平成24(2012)年は、イタリア共和国・チェルタルド市との相互交流の年です。(甘楽町では、イタリア・チェルタルド市、中国・ハルビン市教育局との中学生・青年交流を隔年交互で行っています。)

 本年(2012年)7月29日(日)、第7次チェルタルド市青年使節団14名(随行3名、団員11名)が来町。子どもたちは町内の一般家庭にホームステイしながら日本の文化、生活様式に肌で触れ5泊6日を過ごしました。また、滞在中には保育園訪問、日光・東京見学や第14次甘楽町研修団との交流会(カレーライス、ブルスケッタ、フルーツポンチづくりやトランプなど)を行い、友好を深め8月3日(金)に帰国しました。

 そして、8月15日(水)には第14次甘楽町研修団がイタリアに向け出発。8月25日(土)までの訪伊研修期間のうち、17日~23日の間チェルタルド市に滞在します。甘楽町での事前交流会などにより早くに打ち解けた子どもたちは、チェルタルド市において更に友好を深め、その輪を更に拡げてくれることと思います。チェルタルド市の紹介と出発日、イタリア・チェルタルド市滞在の様子などを報告させていただきます。 

<チェルタルド市の紹介> 研修団の訪れるチェルタルド市の概要をお知らせします。

 イタリア共和国トスカーナ州フィレンツェ県に属す。人口約16,000人、面積75.24平方キロメートル(甘楽町は58.57平方キロメートル)の小都市。首都ローマから北へ210km、商業都市ミラノから南へ250kmの位置にあります。

 イタリアの代表作家ジョヴァンニ・ボッカチオ(1313~1375年/代表作「デカメロン」)生誕の地であり、市民はこのことをなによりの誇りとしています。市役所前にあるボッカチオの像が立つボッカチオ広場は、市民の憩いの場となっており、来年生誕700年を迎えます。

           <チェルタルド市の位置>      <市庁舎(中央後)、ボッカチオ像(右)>       <ボッカチオ像>

       チェルタルド市の位置    市庁舎(中央後)、ボッカチオ像(右)と広場  H24チェ市紹介1

 地形は、外周部は起伏のある丘陵地帯が続き、殆どが農耕地です。この丘陵地帯では、ブドウ、オリーブ、麦畑などが広がり、農家が点在し遠望のきく眺めはすばらしく、甘楽町の中部から北方の風景に良く似ています。  

  <遠望のきく丘陵風景はすばらしく、どことなく甘楽町の中部丘陵地に似た風景です>

  遠望のきく丘陵風景はすばらしく、どことなく甘楽町の中部丘陵地に似た風景です。  遠望のきく丘陵風景はすばらしく、どことなく甘楽町の中部丘陵地に似た風景です。  H24チェ市紹介2

 市街は、13~14世紀の古い建物が連なる丘の上の「チェルタルド・アルト」呼ばれる旧城郭区域と丘の下の平坦地に区画整理された市街が広がっています。

   <丘の上の「チェルタルド・アルト」>       <アルトから見た下の街>         <上の街・ボッカチオ通り>

  丘の上の「チェルタルド・アルト」  アルトから見た下の町  H24チェ市紹介3

 旧城郭区域には、13~17世紀にかけてこの地方を統治した為政者の公館であった「プレトリオ宮殿」があり、現在は市の迎賓館兼博物館、美術館として運営されています。宮殿に至る正面の通りは"ボッカチオ通り"と呼ばれ、ボッカチオの家(国立ボッカチオ研究所)やボッカチオが眠る聖ヤコポ・フィリッポ教会などがあり、宮殿を奥に進んだ中庭には、1993年10月姉妹都市提携10周年で(財)甘楽町国際交流振興協会より寄贈された茶室「甘楽庵」が静かな佇まいを見せています。

 <チェルタルドのシンボル、プレトリオ宮殿>              <宮殿へ続く、ボッカチオ通り>

  チェルタルドのシンボル、プレトリオ宮殿  宮殿へ続く、ボッカチオ通り  H24チェ市紹介4

   <10周年で寄贈された「甘楽庵」>      <H20.宮殿内で行われた提携25周年記念式典(左)と記念モニュメント(右)> 

  甘楽町の  提携25周年記念式典も宮殿内で行われました。   H24チェ市紹介5

 チェルタルド市との友好親善姉妹都市交流は1983年10月20日締結され、今年29年目を迎えています。 

 

第14次チェルタルド市訪問甘楽町研修団の活動報告

8月15日(水) いよいよイタリアへ向け、出発の日を迎えました。[1/11日目]

甘楽町を出発 7:00/甘楽町役場庁舎前庭

 心配された天候も回復に向かい、みんな元気な様子で集合。町議会議員、教育長、国交振役員の皆さんやご家族がお見送りに集まられた中、茂原町長から激励を受け、予定の午前7時に甘楽町を出発です。

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空港で搭乗手続き 成田空港第1ターミナル(4F出発ロビー)

 首都高速道路などの交通渋滞もなく順調に都内を抜け、酒々井SAで時間調整をしながらも、午前10時半過ぎには成田空港到着。通訳・一ノ瀬さんと合流し、チェックインカウンターへ向かいます。 少し緊張したおもむきですが、係員に誘導され自分たちでチェックイン手続きを行いました。前回研修団同様に頼もしく見えました。

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  約1時間の自由時間をそれぞれ過ごしたあと、セキュリティーチェックへ向かいます。

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 セキュリティチェックを済ませ、出国審査のためエスカレーターで3Fへ。事務局とは、ここでお別れです。

 出発時刻は定刻より1分早まり13:14。約1時間後には佐渡島上空あたりを飛行していたようです。ローマ到着まで12時間45分のフライトとなります。

イタリア・ローマ到着  Ciao!ローマ・フィウミチーノ空港到着です。現地時間18:35。

 ○空港到着  機内では、備え付けのゲームやテレビ、機内食2回、軽食2回を楽しみ、時々出歩いて友達と話したり、リラックスした様子でした。全員元気に空港到着の1コマ。

  H24.8.15到着

 ○ローマ市内で夕食  初めてのイタリア料理を体験!パスタ二種類とパン、ティラミスでした。機内食を食べ過ぎて、お腹が空いてない子もいました。でも、元気ですよ。 

  H24.8.15夕食1  H24.8.15夕食2

 ○ホテル到着  イタリア時間で22:00、ローマ市内のホテルに到着しました。ホテルも、周辺の建物もクラシカルな雰囲気たっぷり!これからシャワーを浴びて、ぐっすり眠りについてほしいですね。まだまだ元気な子もいますよ。

  H24.8.15ホテル

  随行員が各部屋の見回りを終えたのは、甘楽町を出発してから23時間が経過したイタリア時刻の午後11時過ぎでした。

  団員の皆さん、ゆっくり休んでください。明日はローマ市内を見学します。ボナノッテ(おやすみなさい) 

 

8月16日(木) 今日はローマの名所めぐりです。 皆元気ですが、日差しが強くて暑いです。 [2/11日目]

コロッセオへ到着  古代ローマにおいて、約6万人の市民を収容した大競技場。現代の劇場にも劣らない舞台構造なども見どころです。 

 ○午前9時40分、コロッセオに到着。 

  H24.8.16ROMA1  H24.8.16ROMA2

 午前10時00分、コロッセオの中にやってきました。2000年の歴史に圧倒されます。子どもたちはしきりにシャッターを押しています。全員がカメラマンになっています。

  H24.8.16ROMA3   H24.8.16Corosseo

 午後1時少し前から市内レストランでランチ。雰囲気のいい店で、リゾット、魚料理、ティラミスに舌つづみ。午後は、カタコンベ、トレビの泉、スペイン広場へ。

スペイン広場へ  映画ローマの休日で、アン王女がジェラートを食べた場所としてもおなじみです。

           H24.8.16ROMA4 

 ○団員は本場のジェラートを賞味。自分の好きな味を二種類チョイス!なめらかで、とても美味! なかには、お代わりしたツワモノも…。 かなり暑いですが、皆、元気に歩いてくれました。

 

8月17日(金) 午前にヴァチカン市国を見学の後、チェルタルド市へ向かいます。[3/11日目] 

ヴァチカン市国へ 世界最小の独立国家。世界で約10億人の信者を要するカトリックの総本山。

 午前9時からからヴァチカン市国見学。美術館、システィーナ礼拝堂のスケールの大きさに驚きました。人間が米粒に見える壮大さ。さすがキリスト教の聖地です。子どもたちは、とても楽しい現地ガイドの解説に、彫刻や壁画に目をキョロキョロさせていました。 

  H24.8.17ヴァチカン1 H24.8.17ヴァチカン2 H24.8.17ヴァチカン3

  イヤホンガイドを着けて、これから入国します。入り口は長蛇のれつ…1日三万人が入国。セキュリティも厳重です。

  H24.8.17ヴァチカン  H24.8.18サンピエトロ

チェルタルド市へ到着  昼食を済ませチェルタルド市へ。いよいよホームステイのはじまりです。

 午後5時30分チェルタルド到着。交流担当シモネッタさん、ホストファミリーの出迎えを受けました。すでに顔見知りのため、ciao!と笑顔の再会。デニーリ・バニョーリ評議員から歓迎の挨拶をいただきました。この後子どもたちは、ファミリーの車で笑顔で家庭に向かいました。皆、元気です。 (右下の写真は、チェ市交流担当のシモネッタ・マリアーニさんから送付されたものです。)

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  H24.8.17チェ市到着  H24.8.17チェ市到着2

 

8月18日(土) 市役所にて「公式歓迎式」、午後は各ホスト・ファミリーで行動。[4/11日目] 

公式歓迎式 10:15 市役所二階にて、公式歓迎式

 チェ市からはジャコモ交流担当評議員(左写真の中央)、市議会議員、市職員が列席。野口団長が挨拶を述べられました。

 一晩のホームステイを体験して迎えた公式歓迎式。朝、顔を合わせた団員たちは、「超楽しい」「夜街に遊びに行った」などと報告しあい、それぞれイタリアの家庭を楽しんでいるようでした。

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家庭訪問(1) ダンテ・ネーズィさん宅(田中里奈さん、村田真子さんホストファミリー)

 午後1時、第1軒目の家庭訪問を行いました。里奈&真子がお世話になっているダンテさんのお宅です。一緒に昼食をいただきました。

ダンテさん夫妻は今年1月に、娘さんフィアンメッタは今夏、レベッカは一昨年夏に使節団として来町しています。

 里奈ちゃん、真子ちゃんとも、まだ少し遠慮気味とのことでしたが、とても元気な様子です。

 夕食には、ピザ店を経営するリド・オルシさん(本年1月来町)宅に招かれて、夕食も一緒だったようです。

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8月19日(日) ピサ観光、海水浴へ。[5/11日目]

 全てのホストファミリーが協力してバスをチャーター。ピサの斜塔へ行くことになりました。今夏、黒澤繁雄さん宅にお世話になったガブリエーレくんのお父さんが中心となって計画した初めての試みです。

ピサ観光へ出発  午前9時、ファビアニ広場に集合

 ホストファミリー以外の子供たちジョバンニ君(H24・小柏修さん宅にホームステイ)、ダリオ君(H24・堀口朝也さん宅にホームステイ)の家族もいました。マンマ手作りのパニーニ(パンで具材を挟んだ軽食。広い意味でのサンドイッチ)を持って、ピサの斜塔にお出かけです。海で海水浴も楽しむ予定。(チャーターしたバスは、メルセデスベンツ社製)

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 随行員は同行しないため画像の送付は期待できませんが、きっと楽しい1日になることでしょう。

 チェルタルドの風景  チェルタルド・アルトから望む街並みとボッカチオ通り 

  子どもたちはチェ市関係者にお任せをし、団長ほか大人たちは同行しないため、随行員からはチェルタルド市の風景が送られてきました。

 上の街と呼ばる歴史地区アルトから望むチェ市の街並み・風景は、レンガ積みの建物や周辺に広がるトスカーナ特有のブドウ、オリーブ畑など見ていて飽きません。

 歴史地区アルトは、子どもたちが滞在中にホストファミリーと必ず出かけるところ。1000年近く前の街並みで、古い建物はレストランやカフェとして利用され、深夜まで夕涼みの住民で賑わっています。中世にタイムスリップした気分にもなります。古いものを大切にする文化を感じさせてくれます。

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8月20日(月) 1日かけて家庭訪問です。[6/11日目]  ※田中里奈さん・村田真子さんの家庭訪問は、8月18日に実施(掲載)。  

  前日のピサ観光はとても感激したようです。海ではゲームをしながら楽しく過ごし、午後6時頃帰ってきたようです。

 今日は一日かけて各ホストファミリーを家庭訪問します。9時30分に出発して午前3軒、昼食を挿んで午後4時30分から4軒を回りました。

アントニオ・カロッシさん宅/松田祐斗くん・丸澤幹仁くん ホストファミリー

 眼科医のパパと眼鏡屋のマンマのお宅で、息子さん二人(アレッサンドロ、フランチェスコ)は今夏甘楽町を訪れています。

 朝と昼は眺めの良いテラスで食事をとります。マンマの作ったパスタはとても美味しい。今日はパパが休みをとってシエナへ出かけます。会話は英語で行っているようですが、英語のレベルはパパが上(パパ談)とのことです。

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ファビオ・ヴェッキャレッリさん宅/黒澤勇星くん・富岡皇貴くん ホストファミリー

 消防士のパパ、マンマがお店を経営するお宅です。息子のガブリエーレが今夏来町しています。

 昨日は海から帰って、ガブリエーレのおじいちゃん、おばあちゃんの家で夕食をとりました。今日はガブリエーレくんが所属しているシエナのサッカーチームの開幕試合に行く予定です。

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エリアーノ・アルジッリさん宅/根岸敬介くん・宮代典明くん ホストファミリー

 オリーブオイル搾油会社を経営するパパと教師のマンマのお宅です。エリアーノさんの会社のオイル(ボッタッチョ、トスカーノ)は、物産センターで販売されています。パパは、今年1月に来町しています。

 9歳のダリオくんとは年は離れているけど、すっかり打ち解けて仲良くなりました。二人とも自分の子供以上に大事にしてもらっています。たくさん食べてくれるので、マンマも喜んでいます。

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ルチアーノ・ジョヴァンネッティさん宅/勅使河原有希さん・池田ひな乃さん ホストファミリー

 建築家のパパと教師のマンマのお宅です。娘のアンナリーザさんが今夏来町しています。

 二人からホストファミリーへのお土産として、星野富弘さんのカレンダーを持っていったので、日本語の詩を一ノ瀬さんに説明してもらいました(右写真)。今日の夕食は日本から持ってきた焼きそばを作って、家族に食べてもらいます。 

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ヴァレリオ・ベッシさん宅/加藤大虎くん・堀口晴輝くん ホストファミリー

 会社員のパパ、デザイナーのマンマのお宅です。息子のアンドレアくんが今夏来町しています。

 晴輝くんの家にホームステイしたダリオの家のプールに二回も行きました。アンドレアのマンマは、二人とも食欲旺盛で、特に大虎は沢山食べてくれるので嬉しい。でも、木曜日にお別れするのは、とても淋しい。と言っていました。 

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ファブリッツィオ・ムニャイーニさん宅/小柏結さん・堀口桃香さん ホストファミリー

 美容師のパパ、教師のマンマのお宅です。息子のジュリオくんが今夏来町しています。

 ジュリオの家は郊外にあります。妹のグロリアとも気が合い、すっかり仲良くなりました。優しいマンマはジュリオが甘楽町でホームステイをした黒澤勇星くんのお母さんに似ていて、ジュリオもそう思ったと言ってました。

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イタロ・ペコレッティさん宅/堀口琴乃さん・金井理沙さん ホストファミリー

 芸術家のパパと会社員のマンマのお宅です。お二人は、第1次チェルタルド市青年使節団(1992[H4].7.26~8.8)の随行員として来町しています。当時は、青少年担当評議員のサブリーナ(マンマ)さんが団長を務め、パパのイタロさんがフィアンセとして同行しました。

 丘の上にあるイタロさんの家にはイージーという犬と4匹の猫がいます。夜にはアメリアと三人で庭に寝転んで星空を眺めました。空気が澄んでいて天の川が良く見えました。

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<家庭訪問を終えた随行員からの感想> 

 家庭訪問が無事終了しました。大きな問題もなく、みな元気にしています。子どもたちは、観光や食事に連れて行ってもらったり、ホストファミリーと会話をしたりと、とても大事にしていただいている様子で、随行員から見ても羨ましい限りです。

 受け入れ家庭の半数くらいは、子どもたちのために夫婦の寝室や子ども部屋を提供してくれており、とても暖かく迎えてくれています。(日本の)子どもたちは、とても礼儀正しく、しつけが行き届いていると多くの家庭で言われました。特に男の子が。また、二人が仲良く協力し合う姿が素晴らしく、機会があったら、また受け入れをしたいと言われて、とても良かったです。 

8月21日(火) 電車にてフィレンツェ見学。[7/11日目] 

 今日は、ホストファミリーとともにフィレンツェ見学です。

 フィレンツェ   ルネッサンス発祥の地

 フィレンツェはルネッサンス発祥の地で、15世紀にメディチ家の庇護のもと、最盛期を迎えました。街なかには当時の建物や美術品が見られ、「天井のない美術館」として称えられています。(ミケランジェロ広場から望む街並み)

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 揃いのキャップ、ベッキオ橋  

 チェルタルドのお母さんとお父さんが子どもたちのために用意してくれたお揃いの帽子をかぶつてフェレンツェへ。ホームステイ先の子供たち9人、父母10人が一緒です。「ぼうし」だけに迷子防止のためにとか。(左写真)

 第二次世界大戦の戦火をまぬがれた橋、ポンテ・ヴェッキオ(右写真)は、フィレンツェの名所。この橋を見学した後、子供たちはホストファミリーが作ってくれたお弁当を持って公園にランチに行きました。ホストファミリーの温かさに感謝です!

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 ポルチェッリーノ(子豚)

 地元の人から、「ポルチェッリーノ(子豚)」と呼ばれているこのイノシシは、フィレンツェの中心街の小さな広場にいます。このイノシシの鼻をなでると、またフィレンツェに戻って来られる、良いことがあるという言い伝えがあり、連日たくさんの観光客が彼に挨拶に来ます。みんなに撫でられて、お鼻がぴかぴかです。甘楽町の子どもたちも、一所懸命に撫でていました。良いことがたくさんありますように。

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8月22日(水) レオナルド・ダ・ヴィンチ生家と博物館を見学~お別れ夕食会。[8/11日目] 

  朝9時、姉妹都市提携25周年で建てられた両国国旗のモニュメントのある広場に集合して、ダ・ヴィンチ村へ出掛けます。チェルタルドの子供たち8人も一緒です。バス運行会社社長のマルコ・ビーニさんが両国の子供たちのためにバスの提供と運転もしてくれました。ホストファミリーをはじめ、多くの人たちが私たちを心から歓迎してくれています。

ダ・ヴィンチ村  

  イタリアのルネサンス期を代表する芸術家で、万能人などと呼ばれ、「最後の晩餐」「モナ・リザ」などの精巧な絵画で知られるレオナルド・ダ・ヴィンチが生まれた地「ヴィンチ村」が、フィレンツェから西40kmほどの所にあります。

       <午前10時 ダ・ヴィンチ生家の前で>           <ダ・ヴィンチ博物館の展望台から見たビンチ村の風景>

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お別れ夕食会<ピザ専門レストラン・Maroni>

 チェルタルド市滞在最後の晩 、多くの関係者が集まる中お別れ夕食会が開催されました。

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 子どもたちの踊りの後、プレゼントされたハッピを着ておどけるホストファミリーのパパ(左写真)。輪になって踊る、子どもとホストファミリー(写真右)。

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 お別れ夕食会の会場には、市長、デニーゼ議長、評議員のフランチエスコとジャコモが出席してくれました。

<市長挨拶抜粋> この交流を通して皆さんが感じたこと、思ったことを周りの人たちに伝えてください。文化の違う遠く離れた国の子どもたちが、こんな風にうまく通じあえていると伝えてください。そして、国際人として多くの友人を作って、広い大きな考えで将来に向かって歩んでいってください。

 7日間お世話になったファミリーへのお礼を、金井理沙さんが代表して述べました。そして、全員で歌と踊りを披露し、踊りのソーラン節で使用した衣装のハッピはファミリーへプレゼントしました。

 午後8時からはじまった「最後の晩餐」は、子どもたちの歌と踊りで最高潮に達し、涙と感動のフィナーレを迎えましが、お互いに別れを惜しんで、日伊パフォーマンス合戦を繰り広げ、楽しい忘れられない夜となりました。

 帰りたくない、このまま残りたい」 皆、そう言っています。

8月23日(木) チェルタルド市を出発し、ミラノへ。[9/11日目] 

 チェルタルドからミラノへ移動。ミラノでは、スカラ座、ヴィットリオ・エヌマエーレ2世のガッレリア、ドォーモ、スフォルツェスコ城、サンタマリア教会「最後の晩餐」などを見学、鑑賞の予定です。 

チェルタルドを出発  午前7時10分過ぎにチェルタルドを出発。(日本時刻:8/23 午後2時10分過ぎ)

 チェルタルドの友人・家族に別れを告げミラノへ向けて出発する朝。前夜の感動が冷めやまぬままに別れの時がやってきました。 

 「帰りたくない」でも、日本でも家族が待っている。子供たちは言葉ではうまく表せない愛情や絆を今強く感じています。やはりチェルタルドのファミリーが自分の子供、またそれ以上に愛情を注ぎ大切にしてくれたことが心と心の距離を縮めたのだと思います。お別れの朝、お父さんは力いっぱいハグをしてくれました。お母さんはお腹をすかせないように今日もパニーニを持たせてくれました。きっとまた会いにチェルタルドに来ます。そうファミリーに約束してチェルタルドを出発しました。

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  別れを惜しみ、涙ぐむ子も多かったようです。それぞれに、たくさんの思い出を詰め込んだ7日間でした。 

ファッションの都・ミラノ到着  チェルタルドから約4時間でミラノへ。市内で昼食後、ミラノ観光。

  <ヴィットリオ・エヌマエーレ2世のガッレリア>  1878年に完成した、ドゥオモ広場とスカラ広場を結ぶ巨大な十字型のアーケード。中央の天井部分は、鉄枠にガラスがはめ込まれている斬新なデザインで美しいドーム型が特徴です。

  H24.8.23Mirano1 14:30~他の団体ツアーと一緒に市内見学。ガッレリアの美しさに、思わず天井を見上げる子どもたち。

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  まだ、ブランドには興味がないかな?(ガッレリア内、プラダ本店前)     ミラノのシンボル・ドゥオモ前の広場にて・・・皆、元気いっぱいです。

   

  厳重なセキュリティの中、最後の晩餐を観賞。壁一面に描かれた絵を堪能しました。

 イタリアでの最後の晩餐はミラノ風カツレツ。そろそろ味噌汁やお寿司などの日本の味が懐かしくなってきたようです。

 ホテル到着後は荷物の整理とスーツケースの計量です。町長にお借りした携帯計りですべてのスーツケースをチェックしました。

 最大の問題は多くの人たちからお土産を預かった随行員のスーツケースです。果たして無事に日本に持って帰れるでしょうか。

8月24日(金) 午後にはミラノ空港から帰国(AZ786便、機内泊)。[10/11日目] 

 イタリア滞在最終日   SAN SIROスタジアム

 

 午前、ミラノ空港に向う前に、最後のミラノ観光。ACミラン、インテルのホームであるSAN SIROスタジアムです。フィールドは見えませんでしたが、オフィシャルショップがあり、子どもたちが殺到しました。

 

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 この後空港に向かい、午後1時(日本時間の午後8時)過ぎには、出国手続きに入りました。全員、すこぶる元気です。

 

8月25日(土) 研修を終え、無事帰国 [11/11日目] 

 成田空港到着  予定より17分ほど早く、午前09時08分に成田空港(第1ターミナル・北ウイング)へ到着。

 午前10時過ぎ、入国手続きを終え皆笑顔で到着ロビーに姿を現しました。 全員の到着を確認して、スーツケースを宅配便業者に預け、数人の研修団員は日本円への両替を行いました。

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 バスに乗り込み、午前11時に成田空港を出発。(日本の)家族の待つ甘楽町へ向かいます。

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甘楽町へ到着 あっという間の11日間の研修を終え帰町。無事家族のもとへ。

 途中、高速道路パーキングエリアで昼食をとりました。高速道での交通事故の影響などもありましたが、午後3時前に役場前庭に到着。

 家族や町関係者大勢が出迎える中、チェルタルドのホストファミリーにいただいたお揃いのキャップをかぶり、役場ロビーへ移動。

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 野口団長から、「団員同士の協力もあって、しっかりと研修し今日無事に帰町することができました。ホストファミリーをはじめ、チェルタルド市関係者の本当に暖かい迎え入れに対して、友好の絆の深さを改めて認識しました。皆さまのご協力に感謝申し上げます。」と、帰国報告がありました。

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 また、研修団員に対して、茂原町長、富岡国際交流振興協会会長から、「研修を終え、無事に帰国したことをうれしく思います。ホームページなどで元気な姿を見て安心していましたが、永く続いている交流の中で築かれた友好関係によって、皆さんは暖かく迎え入れていただいたことと思います。皆さんが経験されたことは、ご家族や多くの仲間、地域の皆さんに是非伝えてください。来週には新学期がはじまりますので、ゆっくり休んで気持ちを切り替えて、これからも勉強や運動に励んでください。」と労いの言葉をいただきました。 

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 研修団員として共に行動した皆と別れるのが名残惜しく、しばらくの間は役場ロビーでの談笑が続いていました。    

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 この後、研修団員はそれぞれにご家族と帰路につきました。

 第14次研修団員の皆さん、11日間の研修ご苦労様でした。この間に得た多くの経験と思い出は、きっと素晴らしい財産となることでしょう。

 皆さんのイタリア滞在中の様子は、帰国報告会で保護者の皆さんや学校・町関係者に紹介されるほか、団員からの作文を報告記としてまとめ、多くの皆さんにご覧いただく予定です。

チェルタルドの皆さん、ご協力をいただいた皆さん、ありがとうございました。 

  第14次研修団派遣にあたり、甘楽町の子どもたちを暖かく迎え入れてくださったチェルタルドのホストファミリーと市関係者の皆さん、本当にありがとうございました。

 また、研修団派遣に先き立ち、チェルタルドの子どもたちを受け入れてくださった甘楽町のご家族の皆さんをはじめ、ご協力をいただきました大勢の皆様に感謝とお礼を申し上げ、滞在記を終了とさせていただきます。

 

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