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笠塔婆三基及び板碑一基

最終更新日:2013年11月19日

指定:昭和44年5月6日 県指定重要文化財
所在地:甘楽町大字天引625-1
見学:常時可

3 笠塔婆三基及び板碑一基

 笠塔婆とは、上部に笠石を載せた卒塔婆で、板碑と同じ意味を持つ供養塔であると考えられる。
 4基とも、地元で産する天引石(砂岩)で造られ、笠塔婆は東向き、板碑は南向きに建立されている。笠塔婆は、群馬県全体でも20基ほどの存在で、当所にまとまってあるのは大変珍しい。
 向かって左より

(1)笠塔婆 正安4年(1302)3月23日銘 高さ108cm、幅26cm、厚さ15cm
(2)笠塔婆 正安4年(1302)3月22日銘 高さ123cm、幅44cm、厚さ16cm
(3)笠塔婆 正安4年(1302)3月 9日銘 高さ116cm、幅39cm、厚さ17cm
(4)板 碑 正安4年(1302)3月 □日銘 高さ100cm、幅31cm、厚さ7cm

 各笠塔婆・板碑の塔身正面蓮坐上、中央にそれぞれの中央にキリーク(阿弥陀如来)、向かって右やや下にサ(観音菩薩)、同やや左下にサク(勢至菩薩)の阿弥陀阿三尊種子を表す梵字が薬研彫りで刻まれている。
 特に(2)(3)の塔身左右側面に、キャ、カ、ラ、バ、アの五輪塔発心門を表す梵字が刻まれている。この様に阿弥陀三尊種子と発心門を示す梵字が刻まれている笠塔婆は、群馬県内では当所の二基以外は未だ発見されていない貴重な笠塔婆である。
 平成6年度に笠塔婆の崩落を防ぐために保存修理が行われ、覆屋等も構築した。

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