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西大山遺跡出土馬具 一点(鑣轡)
最終更新日:2018年08月30日
指定:平成25年2月25日 町指定重要文化財
平成29年3月10日 県指定重要文化財
所在地:甘楽町大字白倉1326 甘楽古代館
見学:貸出中
本遺物は、西大山遺跡(白倉字西大山50番地他)1号古墳周堀より「平成7年度県営ふるさと農道緊急整備事業」に伴う発掘調査で出土した。当古墳は5世紀後半やや早めの時期である。
手綱をつけるために、馬の口にふくませる鉄製金具で、一般的には轡(くつわ)と言うが、馬の頬の部分に固定するために木製の鑣(ひょう)と呼ばれる木質が使われており、鑣轡と呼称されている馬具の一つである。
大きな特徴は、馬の口にふくませる部分の銜(はみ)が、ねじって作られているのと、木製の鑣が使われていることである。これほどまでに残りが良いのは全国的に見ても非常に珍しい。
鉄板状の幅1.9cm、厚さ0.35cmの立聞(たちぎき)の上部には方形の孔が開けられ、先端は銜先の輪の中に通した木質の中に突き刺している。木質は残在長6.6cm、幅2cm、厚さ1.5cmの棒状である。引手と銜は直径2.2×2.8cmの遊環で連結される。
朝鮮半島南部の地域で製作されたものが日本にもたらされたもので、全国的にも類例が少なく、群馬県内では唯一であり、学術上においても非常に価値の高い馬具である。
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