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平成29年度所信表明

最終更新日:2017年03月16日

所信表明

  平成29年度甘楽町一般会計予算につきまして、その大要をご説明し、併せて、予算編成に当たっての所信の一端を申し上げ、議会及び町民の皆さんのご理解とご協力を賜りたくお願い申し上げます。


◎平成29年度施政方針

○当初予算編成の基本方針・規模・財源
 町民の皆様が安全で安心して生活できることを町政の基本と考え、平成24年度から「キラッとかんら安心のまち」をキャッチフレーズに「輝くまちづくり」をめざして、甘楽町第5次総合計画「KANRAプラン・輝き」を進めて参りました。
 また、27年度からは、「甘楽町まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定し、地方創生を実施しているところです。
 平成29年度予算におきましても、総合計画、総合戦略を指針として事業を実施して参りますので、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

 はじめに、本町の財政状況ですが、町税収入については、平成28年度は、新築家屋の増加により固定資産税が増額見込みであり、また、税制改正による軽自動車税の増額により前年度を若干上回る14億2,000万円程度を確保できる見通しとなっています。
 29年度については、企業収益の落ち込みなどにより、法人町民税の減額を見込みましたが、町税全体では軽自動車税等の増額により当初予算額では前年比0.1%増額の14億586万6千円を計上いたしました。
 国の平成29年度地方財政対策では、地方の安定的な運営に必要な地方税、地方交付税等の一般財源総額について、28年度の計画を上回る総額を確保しています。
 しかし、地方交付税の交付総額は前年と比較して2.2%の減少となり、リーマンショック後の特別加算も半減となりますので、普通交付税額は前年より3,500万円少ない14億7,500万円を見込んでいます。
 
 このような町税・地方交付税の歳入見込みの中で、平成29年度予算編成にあたっては、厳しい財政状況を深く認識し、限られた財源を重点的かつ効率的に執行するために、甘楽町第5次総合計画「KANRAプラン・輝き」に基づく施策、地方創生を推進する予算といたしました。
 この結果、平成29年度一般会計当初予算の総額は、50億8,400万円で、前年度当初予算と比較して2.2%の増額となりました。


○重点施策
 それでは、予算案の重点事業について申し上げます。

 一つ目は、甘楽町総合保健センターの建設です。総合福祉センターの改修事業に合わせて、保健センターの機能と福祉センターの機能を兼ね備え、さらに子育て支援センターと包括支援センターを加えた、小さな子供から高齢者までの多世代に渡る交流施設として、子育て、生きがいづくり、健康づくりの拠点となる施設を建設いたします。
 建設費の特定財源といたしまして、町債、町社会福祉協議会からの建設負担金、ふるさとづくり基金繰入金のほか、企業版ふるさと納税を活用いたします。


 二つ目は、甘楽パーキングエリアスマートインターチェンジ整備事業であります。
 昨年5月に国土交通省より準備段階調査箇所に決定され、「甘楽パーキングエリアスマートインターチェンジ準備会」を組織して、開設に向けて事業を進めてきているところであります。29年度は設計委託料、土地購入費、地上物件補償費、移転補償費等を計上いたしました。
 スマートインターチェンジの開設は、群馬県企業局が進めている金井地区の甘楽第一産業団地の企業誘致を有利に進められるとともに、雇用の創出、町内企業の振興、観光客の誘致、住民及び利用者の利便性の向上にも寄与するものであります。


 三つ目は、旧甘楽第一中学校の校舎・体育館の解体工事です。
 校舎につきましては、建設後すでに50年以上を経過し、老朽化が激しいことから、建物を解体撤去し、跡地の有効活用を図っていきたいと考えています。
 跡地の利活用方法については、2月に地元住民の皆さんを対象に説明会を実施し、町の構想案を提示いたしました。今後、説明会での住民の皆さんの意見を踏まえたアンケート調査を実施して、住民の皆さんの意見を取りまとめ、有効な活用方法を検討して参ります。



○新規事業等
 次に予算区分別の主な新規事業等について申し上げます。

 民生費では、少子化対策推進事業として低所得者の婚姻に伴う新生活に係る支援を行うため、結婚新生活支援事業を継続いたします。
 また、不足している保育士を確保するため臨時職員の賃金を引き上げ、保育環境の充実を図ります。


 衛生費では、継続して実施している不妊治療費補助に加えて不育治療費補助を新設し、健康な子どもの出生支援、育児支援に努めて参ります。

 農林水産業費では、農山漁村振興交付金を活用して小幡の御殿前通りに面する「旧飯塚邸」の改修工事を実施いたします。地域農産物を活用した滞在・交流施設として整備することにより、農業と観光の連携を図り、農業の高次化、農業所得の向上と雇用の場の創出を目指します。

 商工費では、小幡地内連石山の三十三観音周遊観光ルート整備工事を実施して、観光施設の充実を図り、観光客の誘客に努めます。
 
 土木費では、町道天神北金井1号線、町道天王下平線等の道路新設改良工事の実施を予定しております。

 消防費については、懸案事項でありました消防団組織が再編成され、4月1日より正式にスタートします。これにより、消防ポンプ自動車を1台購入し、消防力の強化を図ります。

 教育費では、英語教育については、現在、ALT2名を配置していますが、小学校の英語授業の拡充に伴いALTを1名増員いたします。
 また、特別な支援を必要とする児童・生徒や心に悩みを抱えた児童・生徒にきめ細かく対応するため、支援員等を増員いたします。
 そのほか、タブレット端末を導入しICT機器の活用能力の向上を図るとともに、学習意欲や学力の向上を図ります。


 社会教育費では、文化財保護の観点により「国指定名勝 楽山園」内の池のしゅんせつ工事、腰掛茶屋・拾九間長屋の茅葺屋根の補修を行い、「県史跡 旧小幡藩武家屋敷松浦氏屋敷」の公開と合わせて、町の観光の魅力発信につなげていきます。


○予算執行にあたって
 以上が平成29年度当初予算についての大要です。
 一般会計当初予算は総合福祉センター建設事業を実施するため、町債の借入が増額する見込みであり、財源確保のため財政調整基金を繰入れざるを得ない厳しい財政状況ですが、予算執行に当たっては、財政状況の変化により柔軟に対応し、実施事業の取捨選択や経常経費のより一層の圧縮を進め、必要な予算は確保しながら健全な財政運営に努めていく所存であります。


○おわりに
 以上、平成29年第1回甘楽町議会定例会開催にあたり、町政推進にあたって私の所信の一端を申し上げるとともに、議案の大要についてご説明させていただきました。

 本町財政は、今後も厳しい状況に変わりはありませんが、ただ今申し上げましたとおり、町民生活の向上のためにしっかりと取り組んで参りたいと考えておりますので、議員の皆様並びに町民の皆様の深いご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。


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